キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

2008浜松基地航空祭~遠征記

2008年10月31日 | Photo (&Aviation)
浜松基地航空祭の遠征レポートです。(個人的な雑感も含めて、仲間への報告)
同行者は、軍用機ファンの知人。以前、勤めていた会社の先輩です。
通常は日帰りで見に行く浜松基地ですが、例年前日の夜出発→当日夜帰着というハードスケジュールでかなり疲れます。今年は入院するような病気もしたことだし、体調がイマイチということもあって、浜松の泊りで行くことにしました。もうひとつの目的として、浜松広報館の見学もあります。過去の自衛隊機が展示されているので、そちらも見てきました。
土曜日、起床は5時、我家を出たのは午前5時40分。6時までに高速に乗れば、早朝割引で半額になります。当初は7時出発の予定でしたが、1時間早く出発するだけで高速料金が安くなります。早起きは三文の得と言いますが、関越練馬までで550円の得でした。知人宅に着いたのが午前7時。彼の準備が遅れ、成城を出たのが7時40分、東京ICが8時。この日は天気も良く、行楽の車も少なく順調に流れていました。
基地の近くの浜松西ICに着いたのが11時半で、浜松広報館へ直行です。入り口で渋滞していて入場まで20分ほど掛かりました。この日は大勢のファミリーが来場していました。入場後は屋外展示機の写真撮影を行いました。まず所沢にもあるC-130輸送機、次いで2基の回転翼を持つヘリコプター・バートルです。屋外展示
にしては、ペイントもキレイでよく手入れされている印象です。しかし、このバートルという機体はとっても醜い機体。広報館の中には屋内展示が10機以上あって、とても面白かった。特にF-104は今まで一度も真近で見たことが無かったのでとても感動しました。あの小さな翼で飛ぶとは、全翼面積を合わせても10畳くらいしか無さそうです。F-15はテニスコートくらいの広さがあるそうですから、大違いです。知人に聞いたところ、F-104の昔の飛行展示は滑走路上空を通過するだけで、一度行ってしまうと暫く戻ってこなかったそうです。基地内で旋回が可能なF-15とは大違いです。
そうこうするうちに、1時30分からブルーインパルスが練習飛行をするという話があり、慌てて屋外へ出てみると、そこには大勢の観客がカメラ片手に待っていました。5年前の航空祭では見ているだけだった観客が、今は8割以上がカメラかビデオを片手に持って待っています。時代が変わったなと感じます。私自身も5-6年前は手ぶらで見てました。この日は青空の絶好の天気でブルーの演技もとてもキレイに見えました。いろいろな演技種目をやっていましたが、何度も見ているので特別感動することもなかったです。見て楽しむというより撮って楽しむという感じです。広報館の場所が東にありブルーの演技場所からやや遠いこともあって、写真撮影はあまり上手くいきませんでした。久しぶりの小型機の撮影は難しかった。被写体が小さくて速いため手ブレが酷い。手ブレ補正が付いていますが、そういうレベルの問題では無い。(笑)
約20分の演技を見た後は、再度広報館を見てその場を後にしました。ホテルのチェックインまで時間があったので、浜松城に行きました。再建された小さなお城で、昔は徳川家康の居城だったようです。出世城と呼ばれて、ここの城主になると将来が有望なのだとか。私は歴史が好きなのでじっくり見たかったのですが、知人は歴史に興味が無く、お城よりもその日の夕飯が気になったようで、早々に引揚げました。ホテルは浜松駅前の小さなビジネスホテルで、夕飯の後は大リーグを見て9時過ぎに就寝でした。
翌朝は、4時半起床、5時出発で基地周辺の駐車場に入ったのが5時半。例年はこの時間でも渋滞するのですが、今年は早くから駐車場が開いておりスムーズに入場できました。
7時半にエプロンに入り、展示機の撮影を行い、いよいよ航空祭のスタートです。
7時45分にT-4練習機2機が天候偵察で離陸。その後8時にそのT-4によるオープニング飛行。ただの航過飛行で特に見るべきものも無く、カメラのチェックのみ。次が救難隊のヘリと連絡機の編隊飛行ですが、こちらも航過飛行のみ。今年は何だか大人しい航空祭の予感です。どうも例年のような見せ場もなく淡々とプログラム消化しているようです。
続いて空中管制機のE-767です。いつも見慣れている767ですが、灰色の機体にレーダードームを備えた機体は全く違う印象を与えます。軍用になると精悍な感じがあります。もっとも見慣れてしまうとつまらない塗装なのかもしれません。同じB-767ベースですが、機体が軽いせいか簡単に離陸していきます。自衛隊の中では政府専用機に次いで大きな機体でも、かなり軽快に動いていました。最初にハイスピードで航過飛行を行い、次が車輪を出して低速飛行、その後8の字で旋回飛行を行い、タッチ&ゴーで急上昇、で終了です。浜松の目玉機種なので、飛行時間も長くて堪能できました。
撮影のほうも大型機で低速ということもあって、比較的楽に良い写真が撮れました。天候がイマイチで見栄えがしないのが残念ですが、成田の練習した成果があったようです。安心。
次は、静浜基地の練習機T-7です。一昨年デビューしたプロペラの新鋭機で、環境に配慮?してとても静かなエンジンを搭載しています。すぐ近くに来ないと気が付かないほどの静粛性で、「自衛隊プリウス機」と呼ばせていただきます。3機編隊での登場でしたが、こちらも航過飛行のみ。何かやってよと言いたくなります。撮り甲斐なく終了。
次は期待のF-15です。小松基地から飛来の2機です。いきなり編隊でのハイスピードで航過飛行です。速すぎて手ブレも多くほとんどついていけません。ぐるりと周回した後は、脚を出して低速飛行です。このスピードだと苦しくないけど、脚もエアブレーキの板も立てていて「絵」になりません。また周回してきて次は何かやってくれるかもという期待のもと、カメラを構えていましたが、影は見えているのになかなかやってこない、、。低速飛行でスタートして、会場前でアフターバーナーに点火し、急加速して急上昇です。そしてそのまま2機は飛び去ってしまいました。「これだけ?」という感じで、撮影のチャンスもほとんどなく残念。ということで、F-15に関しては今年は機動飛行を見ることなく終了です。期待してたのに。
続いて岐阜基地のF-2が来ました。こちらは画像チェックをしている合間に突然現れてビックリしました。予定よりも5分早くて、不意を突かれた感じです。慌ててカメラを持ち直し撮影に入りました。F-2は期待以上の機動飛行で、アフターバーナーを焚きっ放しの凄い飛び方でした。撮った写真を見たら判るのですが、コクピットの横からのベイパーの大きさがそれを物語っていると思います。空気の乾いた秋ですからね。F-15と違って小型機で軽快な動きをするので、それはそれで難しく、高速連射で夢中で撮っていたら、いきなりメモリー不足の表示が、、。今日のハイライトだったのですが、大失敗です。最後のハイレートクライムが凄かったのに何もできなかったのが残念。
興奮が収まった後は、T-7 10機による編隊飛行です。編隊を維持するのは結構大変らしいのですが、とてもキレイです。望遠レンズだと画角に入りきれないので、見て楽しむのが正しいかもしれません。入間のC-1編隊のほうが迫力があります。
それが終わって一息ついた頃、上空からポツリと雨が、、。知人は戦闘機しか興味ないので、早くも店仕舞の雰囲気を漂わせています。場所を変えようということになり、格納庫の近くまで来ると、パラパラ降って来ました。これでは撮影には向かないということになりましたが、ちょっと移動すると雨が止み、立ち止まると降る状況で、ブルーの開始まで1時間以上あることから駐車場で待とうということになりました。駐車場で昼食を食べていると、時々雨がぱらつきます。基地では救難展示の飛行機が低空飛行を繰り返していてそれも見たかったのですが、知人にはその気が無く、そそくさと帰り支度を始めてしまった(カメラを分解して収納)ので、結局ブルーを見ることなく基地を後にしました。彼は今年既に6回目の航空祭でブルーも見飽きているそうで、戦闘機が撮影できればそれで充分との事。
でも、私は彼の自宅まで迎えにいって、道中往復600kmも運転して、2人の宿の手配もしてまで来たのに、それはないでしょ?と思いました。もう少し気を遣えよと言いたくなりました。
「この天候ではブルーの展示も中止になる。写真も無理」と言われて泣く泣く引揚げました。帰りの高速で天候が回復しているのは判りましたが、もう引き返せません。午後から天気が回復し、ブルーはきっちり展示飛行を行ったそうです。見たかったのに、とても残念。
12時半に浜松西ICを出て、成城に4時、帰宅は5時半でした。E-767の撮影以外はイマイチの出来で、費用を掛けて行った割には期待はずれの結果でした。広報館にも行ったことだし、費用が掛かりすぎる浜松は今回で終わりにしようと思います。軍用機も好きだけど、このレベルだとお金出して行く意味がない。知人には、いつも振り回されるし。
以上、凄い疲労感とフラストレーションだけが溜まった浜松遠征でした。

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