フィデル・カストロはキューバ革命の指導者であり、現在もなお国家への影響力を持つ人物です。彼は現在、自ら政治の世界から身を引いて、相談役のような形で国家運営に関与しています。
この本は国の広報誌に書いているエッセイを基にしたものです。
カストロは、国技である野球やバレーボールなどのスポーツから政治情勢、貧困や医療、環境問題に至るまで、小国の立場から世界情勢をよく見ています。長年対立関係にあるアメリカのやり方に反発し、何十年も制裁を受けながらも負けずに自立を目指し、独自の思想でこの国を指導してきました。キューバは国際的には貧しい国に分類されるのかもしれませんが、教育や医療は充実しており、彼等の国のあり方も見直されています。たとえ小国で貧乏であっても、ひとつの国として独立し住みよい国を作るという彼の思想は素晴らしいと思います。国会での失言の揚げ足取りに躍起の日本の政治家に、カストロの志を見習ってもらいたいものです。
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