キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

「漢字」の本を読んでいたら

2014年03月23日 | Book

自分の読書について、考えさせられることがあった。
白川静の「漢字」についての本を読んでいたら、知人から「そんな本を読んでどうするのか」と聞かれた。「文字学のことが知りたくて読んでる」と答えたら、「漢字を知ってどうするのか」と言われた。彼は、文字学が何の役に立つのか、生活の役に立たない本を読む意味があるのかと言いたかったらしい。確かにそういう観点では、役に立たないかもしれない。でも、世の中には自分の知らない世界があり、それを知る一つの方法として読書がある。未知の世界を知る手掛かりとして本を買うのだが、彼にはそういう感覚がわからないようだった。(彼は小説は読むと言うが、小説が何の役に立つかと聞かれたら、答えられないだろう)

混沌とした現代だからそ、本を読んで自分の視野を広げて、様々な見方ができるようになることは必要だと思う。金儲けや仕事に役立つという実用書しか読まない人もいるが、それも結構だ。でも生活のための読書は耐えられない。
今回の件でいえば、普段、文章を書くのに漢字を使っているが、漢字の成り立ちについてはほとんど知らない。だから白川さんの本を読むことで、漢字を知るための予備知識になればと思っている。知識があれば、いつか思わぬところで役に立つこともある。知識というものは、そういうものだと思う。
生きていくためにはお金は必要だが、お金を稼ぐだけの人生はつまらないと思う。


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