サッカーのワールドカップが開幕して1週間。毎日試合を見ている。
昨日は日本の第2戦ギリシア戦が行われたが、得点無く引き分けの試合だった。ニュースやウェブのコメントを見ていると、「残念な試合」と酷評されている記事が多かったが、日本代表はよく頑張っていると思う。
だいたいこのグループの4チームで、ダントツでFIFAランキングが低いのは日本なのだ。コロンビアは8位、ギリシアが12位、コートジボアールが23位に対し、日本は46位。上位チームと2試合とも僅差の試合を演じているのだから、それほど悪いわけではない。今までのところ実力通りの順当な結果になっている。
気になるのは、日本のサッカーは、細かいパスを繋いでチャンスを伺い、相手の体制を崩して得点するという戦術だが、あまり上手く行っていないように感じる。パスサッカーはピッチの状態が良い場合は、思い通りに繋ぐことができるが、日本のこの2試合を見ているとパスミスが多くて機能していない。それは能力的には遜色なくても、雨や風などの気象条件や、試合が進んで行った時のピッチの状態の悪化など、日本のサッカーに障害となる条件は多いからではないかと思う。また同じパスサッカーのスペイン、ポルトガル等の有力チームが苦戦・敗退しているのも同じ理由ではないかと推測する。現時点で勝っているチームは、空中戦に強いチームや個人技が優れているチームであり、それがブラジル大会の特徴となっている。もし日本のサッカーが敗退しても、この大会の傾向に合わなかったというだけで悲観することはない。ただ、今後強くなるためには、ピッチ状態や天候、相手のタイプに応じて戦術を変えられるような対応が必要だろう。今までのようなパスサッカーだけでは、このランクから抜け出すのは厳しいかもしれない。次のコロンビアは強敵で、まともに戦っては勝ち目はないと思う。この2試合のような守りの試合ではなく、いろんなアイデアや奇策を使って、面白い試合を見せて欲しいと思う。