早朝に起きて日本対コロンビアの試合を見た。
前半から押し気味に試合を進め、相手を上回る数多くのチャンスを作り、今までの2試合が嘘のような動きを見せてくれた。試合内容には満足だったが、結果は1-4で負け。日本代表らしい攻撃的な試合をしても、勝つのは難しい。コロンビアは11人の出場選手中8人が控え選手で、チャンスをもらいながらいわゆる「2軍」相手に1点しか取れなかったという実力では、仮にグループリーグを突破してもその先は難しかったと思う。
今回のW杯の代表には、サッカー解説者からの批判がいろいろあるようだ。日本らしいサッカーが出来なかったという意見もあるが、相手がいるピッチの上で自分達の思い通りのサッカーをやるのは、よほど実力差が無い限り不可能に近い。今回は日本代表にとって苦手な条件が揃っていたし、前回に比べて危機感も足りなかった。(練習試合がうまくいったせい?)試合には運も必要だが、それも無かった。ラッキーボーイも出現しなかったし、チームを引っ張るエースもいなかった。国民の期待が先行して、選手はマスコミやファンからの重圧を感じていたのではないかと思う。それでも日本代表はよくやった。これが今のベストメンバーの実力で、それで負けたのだから仕方がない。実績があるイングランドもスペインも負けたし、この結果に悲観することはないと思う。全力を尽くした結果なのだから、堂々と帰ってきて欲しい。
試合後のピッチで呆然と佇む長友選手に、勝ったコロンビアの選手たちが声を掛けてなぐさめる様子を撮った写真を見て、とても感動した。試合が終われば勝者も敗者もなく、同じスポーツマンとして健闘を称える姿に清々しさを感じた。次回は逆の立場になれるように長友選手には頑張って欲しいと思った。
今日の昼飯でも同僚とサッカーの話になった。彼は「ワールドカップ、もう終わっちゃいましたね」と話していたが、実はこれからの決勝トーナメントが面白いのだ。グループリーグと違って、負けたら終わりと言う真剣勝負が見られるわけだから、これからがワールドカップの本番なのだ。この先を楽しむために、日本に勝ったチームを応援してみるのも悪くないと思う。