【天皇賞・秋】スピルバーグ 父ディープ譲りの末脚でG1初V!(スポニチアネックス)
第150回天皇賞・秋(G1、芝2000メートル・晴良18頭)は2日、東京競馬場11Rで行われ、北村宏騎手騎乗の5番人気、スピルバーグ(牡5=藤沢和厩舎、父ディープインパクト、母プリンセスオリビア)が、直線鮮やかに差し切り優勝した。勝ち時計は1分59秒7。
ややばらついたスタートからカレンブラックヒルが先頭に立ち、2番手にマイネルラクリマ、その後にジェンティルドンナ、少しかかり気味にイスラボニータなどがつける展開。4コーナーから直線に入ると、逃げたカレンブラックヒルにジェンティルドンナとイスラボニータが並びかける。直線半ばを過ぎ、2頭が抜け出して一騎打ちかに見えたが、外から違う脚色のスピルバーグがグイグイと脚を伸ばして一気に先頭をとらえると、最後はジェンティルドンナに3/4馬身差をつけてG1初制覇を飾った。 2着ジェンティルドンナから頭差の3着にはイスラボニータが入った。
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今年の天皇賞・秋は、伏兵スピルバーグが優勝しました。
下馬評では3歳馬イスラボニータの評価が高く、次いでドバイで勝ったジェンティルドンナ、天皇賞の常連フェノーメノの順で「ほぼ3強」が優勢という評価でした。但し有力馬は休み明けも多く、レースから間が空いたことの影響が気になりました。レース内容は記事にあるとおりですが、印象としてイスラボニータは外枠から実力通りの強さを見せたと思います。ジェンティルドンナは、内枠の有利を上手く生かして、ロス無くレースして2着に喰い込みました。フェノーメノは良い位置をキープしながらも、直線では全く伸びず惨敗でした。
勝ったスピルバーグは重賞勝ちが無く、実績では「格下」でしたが、レースでは先行する馬をゴボウ抜きする圧倒的な末脚を披露しました。今回は多くの有力馬が早めに先行したため最後が伸びなかったようですが、そういうレース展開を読んで、上手くペースを配分した北村騎手の手腕が素晴らしかったと思います。本家の「S.スピルバーグさん」も喜んでいることでしょう。それから、4着に入ったラブイズブーシェ。16番人気を覆す好成績で、古川騎手との相性も良いこの馬も今後に期待できそうです。
今回は国内の実績馬や新興勢力が参戦して面白いレースでしたが、凱旋門賞に参戦した3頭がいなかったため、レースのレベルはやや気になるところです。もし昨年の覇者ジャスタウェイや末脚自慢のハープスターが居たら、もっと凄いレースになっていたかもしれません。それは、今後のレースで期待したいところです。
ちなみに馬券の方はハズレ。枠連で7枠から1枠、3枠、6枠を買ってみましたが、1着に2枠のスピルバーグが来てしまったら、当たるはずもなく。(^^;)