埼玉県毛呂山町で伝統行事やぶさめの継承について意見交換を行う「やぶさめサミット」が行われました。最終日の今日は、毛呂山町の出雲伊波比神社のやぶさめが見られるということで出掛けてみました。
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出雲伊波比神社の流鏑馬は、康平6年(1063)源の頼義・義家父子が奥州平定のため当社に戦勝を祈願し、凱旋の際に再びこの地を訪れてやぶさめを奉納したのが始まりといわれています。3つの当番区から出される一の馬、二の馬、三の馬と呼ばれる3頭の馬で行われ、一の馬は白で源氏を、二の馬は紫で藤原氏を、三の馬は赤で平氏をあらわしているといわれています。乗り子が子供であることも出雲伊波比神社やぶさめの特徴で、乗り子は町内の小中学生がつとめます。出雲伊波比神社のやぶさめは平成17年、県指定無形民俗文化財に指定されました。
流鏑馬の様子: http://www.youtube.com/watch?v=BJXEXlwz_sU
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久し振りの流鏑馬見物ですが、天気も良くて朝から大勢の観客が来ていました。会場は、神社の周りに設けられた小道で、両脇に高い木が並んでいる古道のような感じの場所です。道の長さは100mくらいで3箇所に的が設置されていて、その中を馬に乗った少年達が的を目掛けて矢を放ちます。見ていてホノボノとするような、可愛らしい流鏑馬です。朝の行事は、約30分ほどであっけなく終わってしまいましたが、流鏑馬の雰囲気を楽しむことができました。
ひとつ気になったのは、「コース内に立ち入らないように」と2,3分おきに何度も喚起する放送担当者の声が大き過ぎて、会場の雰囲気があまりよくなかったことです。馬が全く姿を見せないうちから何度も注意する放送が流れるので、観客もイライラしていました。伝統行事なのですから、放送は必要最小限に抑え、できるだけ静かな良い雰囲気の中で見たいものです。