さんちゃん

さんちゃんがずっと笑わせるから

私は苦しい

さんちゃんの奴が


さんちゃんは悪くない！

あなたがさんちゃんばかり見てるからよ

メルヘンを書く

おじいさんに会いたくなったら

童話を書く

昔々おじいさんがいました

ほら、一行目でおじいさんが

現れた

臨時講師

土曜日になるとやってきた

光を放つロボットアーム

今はどこへいったのだろう

とても厳しく礼儀正しい

先生だった

薬指

靴下を取ると指が真っ赤

痛さが色になって現れた

行く手を止めようとする

箪笥の角で打ったのは

深夜のことだった

心の整理

出て行って、戻ってきて

お茶を飲んで、虚空を見つめ

それから、ずっと動かず

希望のない時間は長い

もうすぐ、先生は頭を下げる

サービスエース

すべて妖怪のせいにして
過酷な日々を乗り越える
君にもきっと退治できるよ