「誠に申し訳ございません。ご注文いただきましたスープ・カレーでございますが、私の不注意により少々スープをあふれさせてしまいました。お届けできる状態でないと判断できるため、ご注文をキャンセルさせていただき、こちらの方で引き取らせていただきます。この度は誠に申し訳ございませんでした」
「大丈夫です。構いませんのでそのまま届けてください!」
「恐れ入ります。せっかくご注文していただいた商品を、完全な形でお届けできずに心苦しく思います。やはり、こちらで引き取らせていただくことといたします。この度は誠に申し訳ございませんでした」
「いえいえ。そう気になさらなくても大丈夫ですよ。私の方は全然構いませんので、どうかそのまま届けてください!」
「いえいえ。そういうわけには参りません。私どもの仕事は、ご注文いただいた料理をできあがった時の状態そのままに、完全な状態でお届けすることです。この度は私の不手際によりまして、多少なりともスープをあふれさせてしまったこと、誠に痛恨の極みでございます。心よりお詫び申し上げます。つきましては、この度の注文はキャンセルとさせていただき、スープ・カレーを私の方で引き取らせていただきます」
「業務に対する真摯な姿勢に心打たれました。人間誰しもミスはあるものです。完全を心がけていても、そうならないことも多くあるのではないでしょうか。多少のことは気にしませんので、そちらもそのようにお考えください。どうかそのままお届けください!」
「この度は私の一方的なミスにも関わらず、親切な心遣いをいただき誠に恐れ入ります。しかしながら、一度あふれさせてしまったスープは二度と元に戻ることはございません。お客様の寛大な心を深く胸に刻み、今後はより一層の注意を払って業務に当たることといたします。その上で、ご注文いただきましたスープ・カレーは私の方で処理させていただきます。この度は誠に申し訳ありませんでした」
「少しくらい大丈夫です。本当に大丈夫ですから、そのまま持ってきてください。待ってます!」
「少しではありませんでした。最初は少しと思いましたが、お客様から見ればとても少しではないと思われます。このような状態では、もはやお届けすることができなくなりました。深く謝罪の意を示すとともに、商品はこちらで引き取らせていただくことといたします」
「反省はもう十分なので届けてもらえます? 私が大丈夫と言ってるのだから、大丈夫ですよ。本当に」
「お怒りはごもっともでございます。振り返ってみれば、お昼からまともな食事も取れていなかったこともあって、多少ハンドリングが雑になっておりました。また、近道をしようとあえて凸凹道を選択してしまったことも大きな判断ミスでした。ですが、これらはすべて私事であって言い訳にすぎません。すべては私の不徳の致すところでございます。改めて謝罪させていただきたいと思います。つきましては、ご注文いただきましたカレー・スープは不完全な状態となりましたので、私の方で責任を持って処理させていただきます」
「お忙しかったのですね。お疲れさまです。反省の気持ちはもう十分いただきました。スープがなくなっていても不完全であっても構いません。どうぞそのまま届けてください! そのままで」
「労いの言葉までかけていただき恐れ入ります。この度は、私の不注意によりお客様に多大なご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。また、それによりお客様に貴重な時間をお取りいただいたことも、重ねてお詫び申し上げねばなりません。さて、夜も深まるとともに冷え込みの方も一段と厳しさを増してきました。この辺りでお客様にはご納得していただき、チャットを閉じさせていただきたいと思います。つきましては、誠に勝手ながらご注文いただきましたスープ・カレーについては、私の方で責任を持って処理させていただきます」
「もしかしてお腹空いていますか? もうスープ・カレーを食べるモードになっているのでは? それならそれでこちらも納得します」
「空いてないと言えば、それはうそになってしまいます。しかしながら、それと私の責任の行方、及び対処の仕方とは、完全に切り離されたものとして考えます。どうかご明察くださいませ」
「いいです、いいです。お譲りします。もう何か別の物を食べたくなってきましたから。どうぞご自由に」
「ご理解いただき誠にありがとうございます! 今後ともフード・ポンタをよろしくお願い申しあげます!」
「はい、わかりました。どうぞ召し上がってください!」
「いただきまーす!」