ある午後、孫はじいさんの顎にぶらさがっていたけれど、じいさんは少しも怒らずニコニコしていたものだ。それ以後、孫の濁ったエゴは日毎にエスカレートしていき、じいさんの顎は見事に伸びていき、名残を惜しむロゴのようにみえたものだ。孫はじいさんの死後、囲碁を覚え始めた。 #twnovel
玉子を食することは禁じられていたけれど、たんぱく質の摂取は義務化されていて、その間に挟まれて戸惑った。父と母の間に挟まれた並木道ふわふわと浮いて歩くのはしあわせだったけれど。玉子を投げてみることにする。もしも割れなかったら、その時は新しい答えが生まれるのだ。 #twnovel