いつまでも眠らなかったので幸せな結末を迎えて、バトンは次の主人公に受け渡された。新しい仲間、敵、主題はすっかり入れ替わっているのに、まだ同じ場所にいるような気がしたのは語り手の声が一緒だったからだろうか。「お母さん!」顔を上げると教室は他人の笑い声で包まれていた。#twnovel
私は死にかけていたのかもしれない。存在を無視するように扉は閉ざされ、明かりは落ち、無人の箱として倉庫へ運ばれていく。私は声を上げなければならない。「います! 人がいます!」爆発音がし幕が開く。花束を手にした人々。「おめでとう!」ワゴンに載ってケーキが運ばれてきた。#twnovel