なんて大嫌い！

「きゅうりなんて大嫌いなんだ！」

「本当？」

「ああ本当さ。僕はきゅうりが大嫌い！」

「キューちゃんは？」

「キューちゃんは好きさ」

「きゅうりなのに？」

 

ワニがドーナッツ！！

 

「キューちゃんはきゅうりじゃなくて、キューちゃんさ」

「キューちゃんはきゅうりだよ！」

「違うって。キューちゃんは別なの」

「君は本当にきゅうりが嫌いなの？」

「僕はきゅうりが一番嫌いだ！」

「本当かな」

「疑り深い奴だな。きゅうりなんて大嫌い！」

「どこがそんなに嫌いなの？」

「きゅうりのすべてが嫌いさ」

「本当に？」

「ああ。とにかく気に入らないのさ」

「そんなに嫌いなの？」

「そうだよ。僕はきゅうりが大嫌い！」

「キューちゃんは？」

「キューちゃんは好きだよ」

 

ワニがドーナッツ！！！

 

「好きなんじゃないの？」

「だからキューちゃんは特別なんだって」

「キューちゃんも立派なきゅうりだよ！」

「だからもうきゅうりじゃないんだって！」

 

！ワーニがドーナッツ！

Ｂ級エイリアン

「あんたこの町の人間じゃねえな」

「えっ？」

「俺にはわかるぜ。この店に来るのも初めてだ」

 

「隣のサイトーですよ」

「ふん。うそだ。俺がサイトーさんを知らないとでも？」

「というと？」

 

「サイトーさんいう人はな、目が２つ、耳も２つ、鼻の穴も２つ」

「なななな」

「サイトーさんは、いっつもハナウタを歌ってる」

「なななななな」

「そんでサイトーはんは、カンサイ人やねん！」

 

「ふふふ。私はサイトーさんになりすましたの」

「あんたはサイトーさんとは似ても似つかない！」

「見破ったか！ 私は名ばかりのサイトーさんや」

 

「サイトーさんはどこにいるんだ？」

 

「ばれたからにはもう仕方なーい！」

 

「このエイリアンがーっ！

おおっ……、何すんだー。俺を食うかー……」

 

ワニがドーナッツ！！！

 

笑えって

背景におばさま方の談笑を置いて鍛える詩作マインド

 

 

リモコンの電池が切れて人生の評価値はマイナス１２００

 

 

見たい顔見たくない顔つき合わせ作る笑顔の社会生活

 

 

「また今度」手を振る君のひきつった笑顔に返すあばよ（うそつき）