眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

将棋の時間(折句/短歌ハナミズキ)

2021-06-03 06:04:00 | 短い話、短い歌
 思わぬところで敵の歩が突っかかってきた。このタイミングなのか……。それは読みにない手だった。素直に取るべきか。(取るにしても同歩か、同銀か)歩で取るのは自然だが、後の継ぎ歩は何よりも恐ろしい。銀で取るとコビンが開き気持ちが悪い。ここは手抜いて攻め合いか。(玉頭の歩を手抜く。私は正気だろうか?)

 それにしても応手が多すぎる。たくさん手があって正解が一つという時、人間は誤りやすい。(当然のことだろう)直感だけを頼ることはできない。読みの精度にも限界がある。だけど、少しでも最善に近づいていきたい。勝つこと(強くなること)を信じて読み耽る。それが私の本文だ。

「佐々木先生、残り3時間です」
 ああ、もう残り半分になった。




8筋の悩ましき歩をみつめては
過ぎ行く時は
金なり

(折句「ハナミズキ」短歌)

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【コラム・エッセイ】さよならテレビ

2021-06-03 01:52:00 | フェイク・コラム
 最近の若者はあまりテレビを見ずSNSで何かを発信することの方を好むらしい。中でも人気のジャンルは野球と詩歌だ。一度記事を書けば瞬く間に世界中のユーザーの目に留まり、無数の反応が得られるのだから百年前からは考えられない世界になった。それではここで1つ。

権力者突き進む打ち負けた道

 最近の家電の進化は凄まじく、ぼーっとテレビを見ていると画面の中からモンスターが飛び出してきて魂を吸い取られてしまう恐れがある。しかし、恐ろしいのはSNSの世界も同じ。今朝は海外からと思われるコメントが貼り付き、寝ぼけたまま得体の知れないリンクを踏んでしまった。それから5分もすると非通知で電話がかかってきた。
「私は機械である。有無を言わずアンケートに答えなさい」
 というようなことがあり、僕は恐ろしくなってすぐに電話を切った。テレビをつけると麒麟が出た。それでは最後の歌を聴いてください。

電話や一か八かで出るなかれ

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