眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

先生の休日

2020-09-17 09:33:00 | ナノノベル
「お休みの日とか何をされてます?」
「休みというのものは、
こういう仕事だから、
まあそんなには、
普通の人が持てるようには、
取ることはできない、
わけではあるのだけれど、
全くないかと言うと、
それはそういうことでもなく、
休みの日というのは、
あることはあります」

「お忙しいのですねー」
「それで、
実際に休みとなれば、
映画をみます」

「どんな映画がお好きですか」
「それは、
その日の気分とか、
その日の体調とか、
色々な条件にもよるのだけれど、
具体的に言うと、
宇宙船が出てきたり、
怪獣が出てきたりだとか、
妖怪とかモンスターとか、
そういったものがたくさん出てきて、
人類に対して威嚇をしてみせたり、
無礼な態度をとったりだとか、
実際に攻撃をしてみせるような、
そういう野蛮なストーリーではなくて、
風が吹いたりとか、
道を歩いたりとか、
お話をしたりとか、
そういった映画の方を、
主にみております」

「落ち着きますよね。コンビニとか行かれるんですか」
「それは、
毎日足を運ぶということはないが、
必要とあらば、
行かないことはないし、
お昼なんかに、
弁当を買ったりもします」

「えーっ、コンビニ弁当を?
どんな弁当ですか」
「それは、
実際にそのコンビニに行ってみて、
弁当の陳列棚を見渡して、
その時に体が求めるものが、
どれくらいあるのかないのか、
十分に見極めた上で、
あるいはカロリーや栄養分を含め、
総合的に判断して、
私が決めます」
「体調管理にも気を配ってらっしゃるんですね。
もみあげはどうしましょう?」
「それは、
お任せします」

チャカチャンチャンチャン♪

「じゃあ、こんな感じで」
「どうもありがとう」
「3500円になります」
「PayPay、
で、
お願いします」
「かしこまりました」

チャカチャンチャンペイ♪

 G70を前によいリフレッシュになった。
 さて、首脳たちにどんなジョークを飛ばそうか。各国の文化や現代的背景を踏まえて調整しなくてはならない。
 秋の色に染まり始めた遊歩道を歩きながら、私の脳はフル回転していた。


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