9月8日(金)
今日は好古会の9月例会、会場は文化会館の会議室です。
好古会は横須賀市自然・人文博物館で催された考古学・歴史講座の受講者が中心のサークルで、 活動内容は専門家の話を聞く・史跡見学・会員間の情報交換や博物館の行事に協力し、 会員相互の知識を深めながら親睦を図り、 月一回、博物館・史跡等の見学会や博物館か隣接する文化会館で学習会を行っています。
講師はNPO法人鎌倉考古学研究所理事で鎌倉遺跡調査会代表の齋木秀雄氏、
資料をもらい着席、参加者は22名。
現在、鎌倉は発掘ラッシュだそうで年間30件以上作業されているそうですが
ご多分に漏れず財政難で発注は入札ですが、予定価格内最廉価格ではなく
単純に最低価格である為、発掘調査に従事する人材の減少傾向のなか人材難も
重なり人集めも大変だそうです。
今日は鎌倉遺跡調査会が携わったのは歴史の教科書にも登場する
鎌倉時代中期に金沢北条氏が居館内に歴代が蓄積した文書・記録・和漢の典籍が保管
された日本最古の文庫の金沢文庫がある横浜市金沢区の称名寺貝塚遺跡の調査に
ついてです。
今日、知ったのです発掘の際は例えば貝塚の調査に当たって弥生・縄文までは調査するが
上層の中世代は発掘の過程では出土品のみに留める程度だとかの条件が付くらしいです。
発掘現場の断面から判明された当時の地形の様子等を資料と映像で説明され、
貝混じりの上の地層は近くから運んで土盛りした層、下の白い貝のそうは縄文時代の
貝塚だそうで、その上には弥生中世の住居跡や壺に入った人骨も出土したそうです。
今回の調査は写真の奥右側だそうですが、1963(S38)年に左側2m程の場所で
調査されているそうですが、今回の調査と食い違いがあるそうです。
来月の例会は齋木秀雄氏による鎌倉の史跡探訪です、年に数回個人で行くのですが
説明を聞きながら普段通らない路地を歩くのは楽しみです。
機材や技術の進歩で食違いが出たのだと思います。
生活に直結しないのでゆとりが無いと予算は付き難いのでしょう。
お金の問題、難しいですね~