勤めている会社を辞めることにした。
「昨年その会社に入ったばかりじゃなかったっけ?」と言う、記憶の良い人もいるかもしれない。
そうなのだが、私にはその会社が合わない。会社のやっていることが理解できない。

話は変わる。
一般的に、それぞれの会社が抱く目標は様々である。異なっていても構わない。
しかし最低限必要とされる目標は、まずはその会社が利益を出すことだろう。
それが出来ない会社に意味はない。
というのは、それが出来なければ、その会社は長く存続することが不可能だからだ。
それが出来なければ、取引先や善意の従業員や株主にも迷惑をかける。
しかし実際には、それに逆行することがあちこちの会社で行われる。
私自身も過去に何度も例を見てきた。
会社全体に多少でも余裕があって、かつ一部の人々に利己的な目的がある場合に、それが起こる。
全体としては損益を悪化させながら、「何か意味あることをやっているふりをすること」が何年も続くのだ。

業績を良くするために即効性があり本来必要なのは・・・その会社の製品そのものあるいはそれに係るサービス、製品を説明することに係る従業員の能力あるいはそのための資料の水準。そういったものの改善である。
ところがそうした本来業務の地道な改善は一番難しいことだ。経営者や幹部自身に、それについてのアイデアがないことも多い。
それゆえしばしばその一番重要で難しいことが放置される。
一方会社全体に多少でも余裕があると、いろいろ理由付けが行われ、対内的対外的に派手に映るアクションが増えてしまう。
顧客への接待、形式的外交的な往訪、パーティーやセミナーの開催、あまり直接的効果のない従業員教育(資格取得への補助金やトレーニングの実施)、事業の買収、販促のための景品などがそれだ。
これらのことに見事なまでに共通するのが、会社がカネを出せば簡単に実施できるということだ。
加えてこれらは、部下は上司に、支社長は本社に、会社は株主に対して「これと、あれと、それをやりました!」と報告しやすいことだ。
一方、地道な営業活動や製品その他サービスの改善が一番重要なのだが、それらは他者に説明してもなかなかわかってもらえないものである。そもそもそうした地道な改善をできる能力を持つ者が少なく、マネジメント自身にそれについてアイデアがないという現実もある。

したがって、会社がカネを出せば実施が容易で、あまり役には立たないが、とにかく目立って「何かやってる感のあること」「何かやっているふりをすること」が続きがちになる。
それらは実施後、費用対効果が検証されることはまずなく、何度も繰り返されてしまう。
そして収益以上のペースでしばらくは支出が増えてゆく。
上のチャートのように永遠に儲からない図式だ。害悪ですらある。
典型的なパーキンソンの第二法則(=収益に見合うところまで支出は増える)である。

もともとあまり良くないビジネス状況なのに、どうでもいいことに時間とカネが費やされ、肝心なことから時間が奪われ、収益以上のペースで支出が増えること(つまりますます悪化する)が何年も続くのである。
「会社はどうあってもいい。とりあえず自分の仕事や収入が確保されればいい」そんな考え方もあるが、できればそんな仕事は避けたいでしょう?
ピーター・ドラッカーは優先順位をつけるのは簡単だと言う。「まずあれをやりましょう、次にこれをやりましょう、その次にそれをやって・・・」という具合だ。
その調子で「何かやってる感のあること」「何かやっているふりをすること」は簡単なのだ。
費用対効果を検証もせず、カネを使うことを繰り返せばよいだけだ。もしそのカネがあるならの話だが、だれでも出来るマネジメントである。

ドラッカーは、難しいのは優先順位ではなく、劣後順位をつけることだと言う。
つまり「すでに稼働中のこれはストップしましょう、できれば計画中のこれも止めておきましょう、できればこれも・・・」と主張することだ。
これはとても勇気の要ることである。ネガティブに聞こえるし、その主張にある「止めるべきこと」に係っている社内の人からその仕事を奪うことにもなる。さらに自分の失敗や非力を認めることにすら繋がるからだ。
しかしドラッカーが言うように「成果をあげる(=利益を出す)人は最も重要なことから始め、同時に他のことはやらない」のである。
******************************************************
話が長くなってしまった。
最初の画像、あるいはここから下の画像は、勤務年数ならぬ勤務月数がわずかな私に同僚から送られたフラワーアレンジメントだ。
このブログでいつも出て来る「妻の作品」ではない。
同僚ってありがたいものだ。
ずいぶん立派なアレンジメントである。
高いんでしょうね。どうもありがとう。

これ(↓)は紫陽花の一種らしい。めずらしいね。

私は会社を辞めようと思っただけで、再就職しようとは思わなかった。
無国籍料理屋台で起業しようかとも思った(ウソ)が、それは無理。
まじめな話、しばらく休憩するかな。。。なんて思っていた。
でも退職届を出した直後に、「だったら我々と一緒に働かないか?」という、奇特な会社が現れた。

話を聞いてみると、かなり面白そう。
すでに業績をあげている、ごく少数の人からなる会社だ。
そこでひとつの新たな分野をつくることにチャレンジするが、そういうのが楽しいことは過去何度か経験している。

さてどうなりますか?
ちなみにその会社は、あの六本木ヒルズにある。

そうなのだ、私もあの「ヒルズ族」なのだ。
ボルボなんて問題外、ポルシェなんて乗ったら格落ちだ。
最低でもフェラーリ、できればランボルギニくらいに乗らないといけないだろう。
それが出来ない場合、トヨタのセンチュリーの恐ろしく古いのに乗るなんて手もあるらしい(笑)。
むしろそれで人に尊敬されるらしいよ。
また、七里ガ浜なんて住んではいられない。ヒルズの脇のレジデンス棟に住まなければならないでしょう。
犬はドーベルマンを最低でも2頭、できれば4頭飼わないといけないだろうし。
ジャック・ラッセル・テリアではないだろうね。

「ドキッ! えぇーーー!おとーさん、そうなの?」
・・・しかしそれらは全部とってももったいないことなのであぁ~る。
だからわれら夫婦はドガティ君とこれからも七里ガ浜に住みましょう。
雨。

急に質素な話題に切り替わるが、これは西友七里ヶ浜店のオリジナルシイタケ。

形や大きさはふぞろいで不細工だが、とにかく安い。
でもねえ、切っちゃえば同じことさ。

どう見ても同じ。

ごま油に片栗粉。

蕎麦粉だけの蕎麦。これ、おいしいですよ。

片栗粉でとろみをつけ、ごま油で香りをつけてみた。

ボクも食べたいです、とドガティ君。

これがその蕎麦。

はい、出来上がり。
質素なシイタケ蕎麦。とろみとごま油がきいて、少しだけ腹持ちがいい。

六本木ヒルズの雰囲気ではないが。。。
「昨年その会社に入ったばかりじゃなかったっけ?」と言う、記憶の良い人もいるかもしれない。
そうなのだが、私にはその会社が合わない。会社のやっていることが理解できない。

話は変わる。
一般的に、それぞれの会社が抱く目標は様々である。異なっていても構わない。
しかし最低限必要とされる目標は、まずはその会社が利益を出すことだろう。
それが出来ない会社に意味はない。
というのは、それが出来なければ、その会社は長く存続することが不可能だからだ。
それが出来なければ、取引先や善意の従業員や株主にも迷惑をかける。
しかし実際には、それに逆行することがあちこちの会社で行われる。
私自身も過去に何度も例を見てきた。
会社全体に多少でも余裕があって、かつ一部の人々に利己的な目的がある場合に、それが起こる。
全体としては損益を悪化させながら、「何か意味あることをやっているふりをすること」が何年も続くのだ。

業績を良くするために即効性があり本来必要なのは・・・その会社の製品そのものあるいはそれに係るサービス、製品を説明することに係る従業員の能力あるいはそのための資料の水準。そういったものの改善である。
ところがそうした本来業務の地道な改善は一番難しいことだ。経営者や幹部自身に、それについてのアイデアがないことも多い。
それゆえしばしばその一番重要で難しいことが放置される。
一方会社全体に多少でも余裕があると、いろいろ理由付けが行われ、対内的対外的に派手に映るアクションが増えてしまう。
顧客への接待、形式的外交的な往訪、パーティーやセミナーの開催、あまり直接的効果のない従業員教育(資格取得への補助金やトレーニングの実施)、事業の買収、販促のための景品などがそれだ。
これらのことに見事なまでに共通するのが、会社がカネを出せば簡単に実施できるということだ。
加えてこれらは、部下は上司に、支社長は本社に、会社は株主に対して「これと、あれと、それをやりました!」と報告しやすいことだ。
一方、地道な営業活動や製品その他サービスの改善が一番重要なのだが、それらは他者に説明してもなかなかわかってもらえないものである。そもそもそうした地道な改善をできる能力を持つ者が少なく、マネジメント自身にそれについてアイデアがないという現実もある。

したがって、会社がカネを出せば実施が容易で、あまり役には立たないが、とにかく目立って「何かやってる感のあること」「何かやっているふりをすること」が続きがちになる。
それらは実施後、費用対効果が検証されることはまずなく、何度も繰り返されてしまう。
そして収益以上のペースでしばらくは支出が増えてゆく。
上のチャートのように永遠に儲からない図式だ。害悪ですらある。
典型的なパーキンソンの第二法則(=収益に見合うところまで支出は増える)である。

もともとあまり良くないビジネス状況なのに、どうでもいいことに時間とカネが費やされ、肝心なことから時間が奪われ、収益以上のペースで支出が増えること(つまりますます悪化する)が何年も続くのである。
「会社はどうあってもいい。とりあえず自分の仕事や収入が確保されればいい」そんな考え方もあるが、できればそんな仕事は避けたいでしょう?
ピーター・ドラッカーは優先順位をつけるのは簡単だと言う。「まずあれをやりましょう、次にこれをやりましょう、その次にそれをやって・・・」という具合だ。
その調子で「何かやってる感のあること」「何かやっているふりをすること」は簡単なのだ。
費用対効果を検証もせず、カネを使うことを繰り返せばよいだけだ。もしそのカネがあるならの話だが、だれでも出来るマネジメントである。

ドラッカーは、難しいのは優先順位ではなく、劣後順位をつけることだと言う。
つまり「すでに稼働中のこれはストップしましょう、できれば計画中のこれも止めておきましょう、できればこれも・・・」と主張することだ。
これはとても勇気の要ることである。ネガティブに聞こえるし、その主張にある「止めるべきこと」に係っている社内の人からその仕事を奪うことにもなる。さらに自分の失敗や非力を認めることにすら繋がるからだ。
しかしドラッカーが言うように「成果をあげる(=利益を出す)人は最も重要なことから始め、同時に他のことはやらない」のである。
******************************************************
話が長くなってしまった。
最初の画像、あるいはここから下の画像は、勤務年数ならぬ勤務月数がわずかな私に同僚から送られたフラワーアレンジメントだ。
このブログでいつも出て来る「妻の作品」ではない。
同僚ってありがたいものだ。
ずいぶん立派なアレンジメントである。
高いんでしょうね。どうもありがとう。

これ(↓)は紫陽花の一種らしい。めずらしいね。

私は会社を辞めようと思っただけで、再就職しようとは思わなかった。
無国籍料理屋台で起業しようかとも思った(ウソ)が、それは無理。
まじめな話、しばらく休憩するかな。。。なんて思っていた。
でも退職届を出した直後に、「だったら我々と一緒に働かないか?」という、奇特な会社が現れた。

話を聞いてみると、かなり面白そう。
すでに業績をあげている、ごく少数の人からなる会社だ。
そこでひとつの新たな分野をつくることにチャレンジするが、そういうのが楽しいことは過去何度か経験している。

さてどうなりますか?
ちなみにその会社は、あの六本木ヒルズにある。

そうなのだ、私もあの「ヒルズ族」なのだ。
ボルボなんて問題外、ポルシェなんて乗ったら格落ちだ。
最低でもフェラーリ、できればランボルギニくらいに乗らないといけないだろう。
それが出来ない場合、トヨタのセンチュリーの恐ろしく古いのに乗るなんて手もあるらしい(笑)。
むしろそれで人に尊敬されるらしいよ。
また、七里ガ浜なんて住んではいられない。ヒルズの脇のレジデンス棟に住まなければならないでしょう。
犬はドーベルマンを最低でも2頭、できれば4頭飼わないといけないだろうし。
ジャック・ラッセル・テリアではないだろうね。

「ドキッ! えぇーーー!おとーさん、そうなの?」
・・・しかしそれらは全部とってももったいないことなのであぁ~る。
だからわれら夫婦はドガティ君とこれからも七里ガ浜に住みましょう。
雨。

急に質素な話題に切り替わるが、これは西友七里ヶ浜店のオリジナルシイタケ。

形や大きさはふぞろいで不細工だが、とにかく安い。
でもねえ、切っちゃえば同じことさ。

どう見ても同じ。

ごま油に片栗粉。

蕎麦粉だけの蕎麦。これ、おいしいですよ。

片栗粉でとろみをつけ、ごま油で香りをつけてみた。

ボクも食べたいです、とドガティ君。

これがその蕎麦。

はい、出来上がり。
質素なシイタケ蕎麦。とろみとごま油がきいて、少しだけ腹持ちがいい。

六本木ヒルズの雰囲気ではないが。。。