私の個人的な注目株式銘柄、ビヨンド・ミート(コード:BYND)。
植物由来の肉(みたいな)製品を製造・販売する米国ナスダック市場上場企業である。
同社はYouTubeでいろんなレシピを紹介して、製品を売り込む。
どれもこれもおいしそうだ。
同社の株価がどんどん下げて来たので、買い増してみようかなと思ったと言う話は、先日も申し上げたとおりだ。
本年に入ってからの高値と比べれば3分の1以下まで下がって来たわけで、いくらなんでももういいだろうという、ちょっと根拠薄弱な買い方だけど。

【Source:Yahoo!Finance】
ここからは細かい話になって行くので、↑のグラフの赤い枠の部分を拡大して、↓のグラフで見てみましょう。
「ここまで下がったらもういいだろう」と思って最初に買ったのが緑色で囲んだところだ。80ドルちょっとで買えてしまったと喜んでいたら、その後株価は数日後からさらに下がった。
下値の目途は63ドル(黄色い線)と目標を立て、そこに更なる買い増し注文を出しておいたのだが、そこまではなかなか下がらない。

【Source:Yahoo!Finance】
12月13日に一瞬だけ63ドルが付いた(赤い枠のところ)らしいが、愚かなことに(いつも愚かだが)私には他にいろいろやることがあった日で、私はその日買い注文を出していなかった。
その後株価は毎日その黄色い線に近づくのだが、結局そこへは行かず上がってしまう。
こんなものなのだよねえ。下値の目途って、そこまで行くと反発しそうなレベルで、でもそれを切って下がってしまうと勢いづいてしまいその後もっと下がることも多い。さてビヨンド・ミート社の今後の株価はいかに。
一旦退却して様子を見ましょう。
ビヨンド・ミート社の株価は今年冴えない展開を見せたけれど、米国株式市場全体はなんだかんだ言って、上げ続けた。
直近10年の米国株式市場の代表的指数S&P500のグラフはご覧のとおり(↓)だ。10年で4倍近いね。2020年前半のコロナ渦の谷もあっという間に乗り越えて、今は史上最高値圏にある。

【Source:S&P】
どこでこれが下げに転じるのでしょう。
パンデミックも振り払って経済が拡大し、今じゃ逆にインフレが心配になって来た米国。「量的緩和策(債券を中央銀行が市中から購入して、逆にその購入代金としてのおカネを市中にばら撒く政策)の縮小を前倒して終えるとともに、政策金利の目標を来年はたぶん3度引き上げることになりそうだ!」とFRB(米国中央銀行)の議長パウエル君は今月15日の水曜日に宣言した。つまり景気刺激的金融緩和策は早めに終了させ、長期金利も短期金利も上昇させるとパウエル君は言うのである。
米国の失業率が4%近くまで下がって来たら、やがてリセッション(景気後退)が始まるのというのは、超長期的にはほぼ定則だ。米国流の定義ではリセッションは2四半期以上連続して経済が縮小することを指すが、通常リセッションの期間は短く、長い場合でもせいぜい2年~3年ほどで、その後は景気回復期が長く続く。
米国の失業率はここ40年ほどでご覧のとおりだ。

【Source:米国労働省】
米国の失業率は4%あたりが最低水準のようで、失業率がその水準まで下がるほど景気が良くなって来ると、やがて景気後退が迫って来るので次は失業率がヒュッと上がる。しかし前述のとおり景気後退はそんなに長くは続かず、やがて景気回復期に入るので、今度は失業率がジリジリ下がって来る。そんなサイクルの繰り返しだ。
昨年春のコロナ禍の谷で一旦失業率は跳ね上がった(↑のグラフの右端)が、その後急速に下がり今はまた4%水準に近づきつつある。直近で4.3%だ。
こうした景気サイクルに少し先行する指標のひとつと一般的に考えられているのが株式指数だから、やはり2022年はどこかで株価は大きく下げるんじゃないかなと私は思っているが、エコノミストや市場のアナリスト達の多くは今そうは思っていない。来年も明るいだろうと彼らの多くは言う。
何が正しいのか、よくわからないねえ。ビヨンド・ミートを買うのはしばらくお預けにしよう。今持っているS&P500指数のETFも、来年になったら早めに全部売ってしまおう。
最後に、またビヨンド・ミートを使ったレシピをどうぞ。
これも同社提供のYouTube動画だ。