私が自宅で赤ワインを飲むというと、これまで最も頻繁に飲んで来たのがシラーズ種のワインだろう。フランス(仏語では「シラー」と発音される)を始め世界中で生産されているが、南半球でより多く見られるブドウ種である。特にオーストラリア・ワインにおいてシラーズは特徴的であり、他国のワイン・リストと比較するとオーストラリアではシラーズ種が非常に多く生産されていることがわかる。
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以前ここで紹介した雑誌ブルータス1998年3月1日号の78ページには、ペンフォールド社の高級ワイン(シラーズ種)「グランジ」が掲載されていた。当時私はシラーズを知らず(ダジャレじゃないよ)、「それって何?」「ふむふむ」と記事を読んでいった。「どうも土くさそうだ」「強い個性を持っていそうだ」と関心が深くなった。
しかしグランジのような高価なワインを飲んでいては我が家の経済が破綻する。買って飲んで気に入れば、それをずっと買いたいので、継続的に我が家で買うことの出来る価格帯のワインでないと困るのである。
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たまたま別の雑誌で、駐日オーストラリア大使館の若い書記官が「これおいしいよ!日本の焼き鳥にも合うよ」と言っている記事があったのが、ピーター・レーマンのバロッサ・シラーズだった(バロッサはオーストラリアの渓谷の名前で、付近にブドウ園が多い)。1998年当時、邦貨で1700円くらいだったろうか。
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私はそれをさっそくヴィレッジ・セラーズで買ってみた。そしてグラスに注いでみた。ショッキングだった。当時の私には新鮮な色で、とにかく濃いのである。どす黒いとまでは行かないが、赤いというよりは、黒か茶色が混じっている感じだった。濃い紫色とも言える。口に含むと果実味がムンムンして、はち切れそうだった。それまでに私が飲んだどのワインより土くさく、強烈なワイン。それ以来私はこれを飲み続けている。
タレや醤油の濃いもの、あるいはスパイシーなもの・・・。玄人には笑われるかもしれないが、思いつくままに私がこれに合うと思う「普通の料理」を挙げると、うな重(!)、焼き鳥、カレーライス、焼き餃子(醤油やラー油で食べる)、焼き肉、ジンギスカン、肉じゃが、ビーフ・シチュー、味噌やニンニクや豆板醤を効かせた肉の鍋、ステーキ、ソースの中で煮込むようなハンバーグ(妻の得意料理)、すき焼き、そしてソースを効かせたお好み焼き。自宅から至近距離のお好み焼き・鉄板焼店「うさぎ家」でもこれを出してくれないかしら。きっと合う。
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さらにもうひとつ。同じくピーター・レーマンのクランシーズ。オージーらしいブレンドである。'05年はシラーズ35%、カベルネ・ソーヴィニヨン34%、メルロー26%、カベルネ・フラン5%の構成比率。ブレンド割合や内容は年により変わる。以前はシラーズの割合がもっと高かったこともある。
これは美味しい。見事なブレンディング。このヘンテコリンな(と言うか、古い習慣にこだわらずどんどん実行する)テクニックは、オーストラリアならではであろう。欧州大陸ではオーストラリアほどには多くみられないはずだ。また日本のワイン醸造家は、こうした技術においては、未だまったく競争相手になり得ていない。彼らも日本に合った種を多く見出して、同時にこうした技術を早く盗めば良い。
このワインは濃い。そしてキメが細かく滑らか。甘ささえ感じる。これもまた上記料理と合うワインだ。一度お飲みになることをお勧めする。個性的なので、大好きになるか、大嫌いになるか、どちらかだ。
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以前ここで紹介した雑誌ブルータス1998年3月1日号の78ページには、ペンフォールド社の高級ワイン(シラーズ種)「グランジ」が掲載されていた。当時私はシラーズを知らず(ダジャレじゃないよ)、「それって何?」「ふむふむ」と記事を読んでいった。「どうも土くさそうだ」「強い個性を持っていそうだ」と関心が深くなった。
しかしグランジのような高価なワインを飲んでいては我が家の経済が破綻する。買って飲んで気に入れば、それをずっと買いたいので、継続的に我が家で買うことの出来る価格帯のワインでないと困るのである。
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たまたま別の雑誌で、駐日オーストラリア大使館の若い書記官が「これおいしいよ!日本の焼き鳥にも合うよ」と言っている記事があったのが、ピーター・レーマンのバロッサ・シラーズだった(バロッサはオーストラリアの渓谷の名前で、付近にブドウ園が多い)。1998年当時、邦貨で1700円くらいだったろうか。
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私はそれをさっそくヴィレッジ・セラーズで買ってみた。そしてグラスに注いでみた。ショッキングだった。当時の私には新鮮な色で、とにかく濃いのである。どす黒いとまでは行かないが、赤いというよりは、黒か茶色が混じっている感じだった。濃い紫色とも言える。口に含むと果実味がムンムンして、はち切れそうだった。それまでに私が飲んだどのワインより土くさく、強烈なワイン。それ以来私はこれを飲み続けている。
タレや醤油の濃いもの、あるいはスパイシーなもの・・・。玄人には笑われるかもしれないが、思いつくままに私がこれに合うと思う「普通の料理」を挙げると、うな重(!)、焼き鳥、カレーライス、焼き餃子(醤油やラー油で食べる)、焼き肉、ジンギスカン、肉じゃが、ビーフ・シチュー、味噌やニンニクや豆板醤を効かせた肉の鍋、ステーキ、ソースの中で煮込むようなハンバーグ(妻の得意料理)、すき焼き、そしてソースを効かせたお好み焼き。自宅から至近距離のお好み焼き・鉄板焼店「うさぎ家」でもこれを出してくれないかしら。きっと合う。
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さらにもうひとつ。同じくピーター・レーマンのクランシーズ。オージーらしいブレンドである。'05年はシラーズ35%、カベルネ・ソーヴィニヨン34%、メルロー26%、カベルネ・フラン5%の構成比率。ブレンド割合や内容は年により変わる。以前はシラーズの割合がもっと高かったこともある。
これは美味しい。見事なブレンディング。このヘンテコリンな(と言うか、古い習慣にこだわらずどんどん実行する)テクニックは、オーストラリアならではであろう。欧州大陸ではオーストラリアほどには多くみられないはずだ。また日本のワイン醸造家は、こうした技術においては、未だまったく競争相手になり得ていない。彼らも日本に合った種を多く見出して、同時にこうした技術を早く盗めば良い。
このワインは濃い。そしてキメが細かく滑らか。甘ささえ感じる。これもまた上記料理と合うワインだ。一度お飲みになることをお勧めする。個性的なので、大好きになるか、大嫌いになるか、どちらかだ。
前の記事で管理人さんが豪州ワインをご存知?って聞かれたら、知らないって応えるとあったでしょう。もう私は大和路快速の中で拍手でした。いいですね、この感じ。
そうそう。このシラーズ種のと焼き餃子は合い
ますよ。とてもよく合います。
ひろしさんも水を飲みながら、酒が飲める
ようになったら、飲んでみて下さい。
でもその前に水飲んで下さい。
私もさっきからがぶがぶ水飲んでます。
「豪州ワイン一般知識」という意味なら
「わかりません」と答えざるを得ませんよね。
軽トラしか運転したことない人に
「一般的な日本車の魅力」を問うようなもんです
もんね。