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(この画像もまた妻の作品。渾身のフラワー・アレンジメント!)
相模湖の家が売れたら、新たに仕入れた逗子市沼間の土地に家を建てようと思った。さっそく横浜のいわゆる「輸入住宅」屋さんとコンタクトをとり、「相模湖の家が売れたらお宅で家を建てるから・・」という条件で、設計やらなにやらプランニングをお願いした。90年代半ばにものすごい円高があり、海外から建築部材を輸入することは非常に割安なことになった。輸入住宅なるものも、その頃からかなり一般的になって来た。ミーハーな私はそれに乗ったわけだ。
構法は枠組壁構法、つまりいわゆるツーバイフォー構法である。柱や梁や桁を組んで行くのではなく、いきなり壁がニュッと立ち上がる米国風のあの構造である。あちらではバルーン構法などともいわれるそうだ。箱をつくるような感じとでも言おうか。この設計を担当したのがY先生。ほとんど芸術家と漫才師の中間のような方で、大変面白い建築計画となった。あれこれアイデアが出て来た。そしてなんともしゃれた米国風でサイディングも眩い「輸入住宅」の設計図が誕生する。
しかし相模湖の家が売れなかった。売れないから、新しい家の設計図が出来ていると言うのに、その工事はお預けのまま半年以上が過ぎた。そして1996年の秋になった。
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