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またもやブレイスの丸山さんとの共同作業が始まった。土地を買った時点ではもうおおよそプランは出来ていた。七里ガ浜の土地を買う前に、いくつも買いそうになった土地があり、そこに建てる家をあれこれ考え、ラフな図面がすでにあったのだ。買ったばかりの土地にあわせ、出来た図面に多少の調整をする、という作業でアッという間に平面図や配置図が出来上がった。
新しい家の特徴は以下のとおり。
●構法は木造軸組み
●履き出しの窓はなしで、サッシは風呂場を除き、すべてアンダーセン社製の木製
●2階の壁は立ち上げず、1階の壁の上にすぐ屋根を載せ、2階部分は屋根裏的仕様とし、天井の一部をドーマーとして持ち上げることで高さを確保
●リビング・ルームなるスペースは設けない
●1階のダイニングの天井は屋根の傾斜そのままの斜めの天井。室内天井高が低いところは2.5mほどだが、高いところで6.25mほどあるので、冬になると天井付近にたまりやすい暖気をファンで直接的に下へ降ろすことにした
●室内でも洗面スペースとダイニングと台所の床はタイルで、水の配管がないダイニングは地面からそのままコンクリートを持ち上げ、タイルのすぐ下までコンクリートとした
●上記タイル以外の部分はほとんどがオークの床で、玄関ドアもオーク
●天井材はすべてパイン材を貼り、塗装
●室内壁はボードの上にペイント塗装とし、多くの部分にパイン材の腰壁がある
●外壁は細かい砂利のような骨材を混ぜたジョリパッドを、壁土をコテで塗る要領で、ベタベタと塗ったもの。破風など木部は黒のキシラデコールで塗装
●照明は一部を天井埋め込み型(ダウンライト)の国産照明器具にしたが、それ以外はほとんどすべてアメリカから通販で購入
年度替りということもあり、役所とのやりとりにやや時間がかかったが、それ以外は順調。2006年春に着工。工期は8ヶ月ほど。同年暮れには竣工した。
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