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都会やその郊外の住宅地に比べれば、この近辺の別荘地は1000平米あるいは1200平米という1区画あたりの最低面積規制があるので、建物がお互いかなりの距離を保って建てられている。然しながら都会の暮らしに比べると、別荘地では隣に人が滞在しているか否かは、よりはっきりと意識させられる。それくらい人の密度が低いのである。
ところが前回書いたように、別荘オーナー達が別荘に通わない、あるいは通う頻度が相当落ちるようになると、隣り合って別荘を建てたオーナーも直接会う機会がほとんどなくなる。挨拶したことが全くない、というケースも多いだろう。すると怪しげなビジネスを仕掛けようとする業者が出現する。
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我が山荘の敷地は一部は道路に面している。ご覧のように、冬場の凍結を考えたかなりしっかりとしたアスファルト舗装で、立派な側溝まで完備されている。また他の一部は別のオーナーの敷地と接しているが、そこは大規模開発分譲地であり、敷地境界も明確で杭が地中深く打ち込まれていて、境界についてなんら間違いようがないのである。
それでもそのヘンな業者はハガキをオーナー達に送る。そこにはおおよそこう書いてある:
敷地の境界が不明確なため、隣接する土地所有者の方々が不安を感じておられます。これを機会に敷地の境界をきちんと確定させておかれてはどうでしょうか。ご連絡お待ちしております。
隣接するオーナーとの交流もあれば、この業者が言うようなことはありえないことが理解できよう。また仮に交流がなくても、たまに別荘に行って現地をよく観察していれば、何も懸念はないことがわかるはずである。ところがほとんど現地に行ったことがないオーナーの中には、このハガキに不安を覚える人もいるらしい。
オーナーの皆さん、こんなハガキは無視しましょう。
これでどんな商売になるのか、不思議。
忘れた頃に、また別の会社からこのハガキが
やって来ます。
郵送料だけで相当な費用がかかることでしょう。
きっと測量を依頼する人もいるのでしょうね。
管理センターからは、「相手にするな」と
言われています。