突然ですが、オークって好きですか?建築材、家具材として私が一番好きなのがオークなのだ。理由は主に2つ:
●固く頑丈であること
●木目がキレイなこと
昔から大好きだったので、今の自宅のフローリング部分も、すべてオークを選んだ。安価な輸入品である。幅が12cmで長さは短いのからチョー長いのまでバラバラにしてあってまったく不統一。厚みは2cm弱ほど(3/4インチ)。輸入品ではよくあるサイズである。固いので傷もつきにくい。国産の無垢のフローリングは厚みが足りないことが多く、かつ妙に高価である。
「私は外国産は嫌だ、国産の木材を使った家が良い」と言うのもわかるが、「国産で和風」と思っている家の部材の多くも、よく調べれば国産材がほとんど使われていない(家にもよるが)。もっと言えば、木と思っているものが木ですらなく、石油製品と紙と接着剤とインクから出来ていたりして、そうした原材料は多くは輸入品である。私の自宅も細部を見わたせば、いろいろな原材料が入っている。
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建材に使われるオークは、日本で言うとナラに近いだろう。明治時代に「オーク=カシ」と英和辞典で定められてから、木のことを良く知らない英文学者達がオークをカシと訳して来た。オークにもカシにも幅があるので、かなり正解に近い場合もあるが、木材の専門家に言わせればほとんどの場合に間違いとのことだ。
オークがいかにヨーロッパ大陸あるいは英国で建材、家具材、船材として重宝されて来たかはこの本を読むとよくわかる。川崎寿彦著「森のイングランド」(平凡社ライブラリー、廃刊だったか?)。木目がキレイなだけでなく、頑丈で水に強く腐食しにくい。建材としても船材としても最適なのだ。ただしものすごく重い。我が家は一転豪華主義で、ドアのうち玄関ドアだけがオークなのだが、大工さん達が「重い!重いや、こりゃ!」と言いつつ、現場で建具に収めていたのを思い出す。またオークは乾燥するにつれ、また年月を重ねるにつれて恐ろしく歪むことがある。
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手元にもっと良い例となる画像があれば良いのだが、これしかない。こうしたハーフ・ティンバーの建物で竣工後数百年経ったものが、彼の地では今もザラに健在であること、またその多くがかなりひん曲がって建っていることが、オーク材の性質をよく表している。
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話は戻って我が家のフローリング。わざわざ黒く塗装をかけてそれを磨き、木目を浮き立たせることをしている。この家を建ててくれたブレイス代表の丸山さんは、私の好みをよく知っていて「これならいいでしょう」と調達して来てくれた。私も一目で気に入った。
木目はいろいろなパターンがあって、見ていて飽きない。オーク百面相である。最初のは標準的な、いかにもオークらしい木目である。
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これが私の好きな板。破線がずっと横に走っている。
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大きな節。あまりこのパターンはない。大きめの枝が生えていたのだろう。
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これが普通の節だ。
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上下でパターンが変わる板。上はいかにもオークらしい模様で、下が細かい横線が数多く入る。
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これも時々あるパターンだ。基調は横線なのだが、そこに密度の濃い部分が縦に入り、白っぽい縦じまが出来る。タイガー模様、あるいはゼブラ模様と言うべきか。
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かなり複雑。ウルトラQ(・・・ってわかる?)風な模様だ。
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これが我が家の玄関脇にある国産ナラ材(北海道産)で出来たベンチの座面である。パターンがオークに近いでしょう?ナラはオークにかなり似通っているのだ。
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日本にオークを構造材(柱、梁、桁など)として用いた家はほとんど存在しない。しかし20年近く前に、私はその草分けとも言える家が八ヶ岳山麓近くにあることを知り、それを見に行った。その後何年も経って私はブレイス代表の丸山さんに初めてお会いし、彼に自宅や山荘を建ててもらうこととなったが、そこで偶然、丸山さんがそのオーク材の家に深く係わっていたことを知った。あることに興味を持ち、それに従って長期間行動していると、身の回りにあるバラバラなことも何かとつながって来るものである。
●固く頑丈であること
●木目がキレイなこと
昔から大好きだったので、今の自宅のフローリング部分も、すべてオークを選んだ。安価な輸入品である。幅が12cmで長さは短いのからチョー長いのまでバラバラにしてあってまったく不統一。厚みは2cm弱ほど(3/4インチ)。輸入品ではよくあるサイズである。固いので傷もつきにくい。国産の無垢のフローリングは厚みが足りないことが多く、かつ妙に高価である。
「私は外国産は嫌だ、国産の木材を使った家が良い」と言うのもわかるが、「国産で和風」と思っている家の部材の多くも、よく調べれば国産材がほとんど使われていない(家にもよるが)。もっと言えば、木と思っているものが木ですらなく、石油製品と紙と接着剤とインクから出来ていたりして、そうした原材料は多くは輸入品である。私の自宅も細部を見わたせば、いろいろな原材料が入っている。
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建材に使われるオークは、日本で言うとナラに近いだろう。明治時代に「オーク=カシ」と英和辞典で定められてから、木のことを良く知らない英文学者達がオークをカシと訳して来た。オークにもカシにも幅があるので、かなり正解に近い場合もあるが、木材の専門家に言わせればほとんどの場合に間違いとのことだ。
オークがいかにヨーロッパ大陸あるいは英国で建材、家具材、船材として重宝されて来たかはこの本を読むとよくわかる。川崎寿彦著「森のイングランド」(平凡社ライブラリー、廃刊だったか?)。木目がキレイなだけでなく、頑丈で水に強く腐食しにくい。建材としても船材としても最適なのだ。ただしものすごく重い。我が家は一転豪華主義で、ドアのうち玄関ドアだけがオークなのだが、大工さん達が「重い!重いや、こりゃ!」と言いつつ、現場で建具に収めていたのを思い出す。またオークは乾燥するにつれ、また年月を重ねるにつれて恐ろしく歪むことがある。
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手元にもっと良い例となる画像があれば良いのだが、これしかない。こうしたハーフ・ティンバーの建物で竣工後数百年経ったものが、彼の地では今もザラに健在であること、またその多くがかなりひん曲がって建っていることが、オーク材の性質をよく表している。
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話は戻って我が家のフローリング。わざわざ黒く塗装をかけてそれを磨き、木目を浮き立たせることをしている。この家を建ててくれたブレイス代表の丸山さんは、私の好みをよく知っていて「これならいいでしょう」と調達して来てくれた。私も一目で気に入った。
木目はいろいろなパターンがあって、見ていて飽きない。オーク百面相である。最初のは標準的な、いかにもオークらしい木目である。
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これが私の好きな板。破線がずっと横に走っている。
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大きな節。あまりこのパターンはない。大きめの枝が生えていたのだろう。
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これが普通の節だ。
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上下でパターンが変わる板。上はいかにもオークらしい模様で、下が細かい横線が数多く入る。
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これも時々あるパターンだ。基調は横線なのだが、そこに密度の濃い部分が縦に入り、白っぽい縦じまが出来る。タイガー模様、あるいはゼブラ模様と言うべきか。
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かなり複雑。ウルトラQ(・・・ってわかる?)風な模様だ。
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これが我が家の玄関脇にある国産ナラ材(北海道産)で出来たベンチの座面である。パターンがオークに近いでしょう?ナラはオークにかなり似通っているのだ。
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日本にオークを構造材(柱、梁、桁など)として用いた家はほとんど存在しない。しかし20年近く前に、私はその草分けとも言える家が八ヶ岳山麓近くにあることを知り、それを見に行った。その後何年も経って私はブレイス代表の丸山さんに初めてお会いし、彼に自宅や山荘を建ててもらうこととなったが、そこで偶然、丸山さんがそのオーク材の家に深く係わっていたことを知った。あることに興味を持ち、それに従って長期間行動していると、身の回りにあるバラバラなことも何かとつながって来るものである。
建物も一つ一つ真剣に選ぶとかなり時間がかかりそうですね。
以前の東京の家はフローリングに桜の木を使いましたが細かい傷がつきやすかったですね。
このブログを見ているともう一度始めから家を建てたくなってきます。
今度建てるときはかなり設計から材料選びまで真剣にやってみたいですね!
オークっていいですよ。
サントリーの樽なんかもたいていオークですね。
桜もいいんじゃないですか?
桜とか樺なんかも最近よく使われます。
ケヤキとかも。
今度建てる時・・・ってまたやるんですか??
このブログの家の建築材料見ていると
お金さえあれば建て替えたくなります。
私の家はいい加減なもので、材料も設計も
メーカー任せでした。
高い買い物なのでもっとよく考えて建てるべきでした。
それからトマトコンソメブイヨンスープ等の料理、教えていただきありがとうございます。
これなら簡単で私にもできそうです。
料理苦手で、他の事に忙しくて。
他にも簡単料理(手抜き料理)どんどん教えてください。
冷蔵庫などに何があるのか、見てから料理するのはいいことですね。努力します。
オーク気に入って頂けましたか?
なかなか面白い表情をしてますでしょ?
みんな似てるんだけど、一つも同じものは
ない。人間の顔みたいなんです。
このスープもよろしかったら作って下さい。
残り物って聞こえは悪いですが、少しずつ
いろんなものが種類多く残るので、それを
混ぜると自然に美味しくなりますねーー。
ローコスト住宅のお決まりの施主塗装(無色)しましたたが、白木状態から年々色が濃くなってつやが出てきて、やはり色々百面相の木目が出ていてモザイク状態がお気に入りです。
自宅床の難点は固すぎて、落とした茶碗がまっぷたつに割れたり、モノによっては粉々に割れたり・。
でも、この固さや素敵な濃い色の塗装も、茶々丸君が居るおちゃさん宅にはピッタリですね。
「愛情床」でもあるのかな?
自宅を建てた時最初に言われた通り、「一箇所傷ついた時はエラク気になるけど、百箇所傷ついたころには全く気にならなく」なりました。(私だけは。)
最初は傷つくと濡らしてスチームかけて復元なんてしてましたもん。
(夫は今でも、たまにやってます。笑。)
ナラだったら、ウチの両親の家だった(過去)
の建物と一緒です。両親の家の1階は
薄い塗装のかかったナラのフローリングでした。
ナラも模様はオークによく似てますね。
固いから、大型犬を飼っていても傷つきにくい
です。とはいえ、傷は付きます。
不思議なもので、あまり気になりませんが。
よほどひどいものは除いて、頑丈な木の
部材についた無数の小さな傷って時間が
経つと、平気になりますね。傷自体が
丸みを帯びてきますし。