資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

JALとANAの財務体質

2009年11月11日 | ビジネス・経済
 JALの再建問題がマスコミを賑わしている。今週号のアエラに載っていたため、この話題を取り上げる。
 この問題は、中小企業診断士でいうと財務会計の分野である。
 JAL、ANAの貸借対照表barancesheet、損益計算書profit&lossはちょっと見はほとんど変わらない。しかし、日本の上場企業の自己資本比率は38%、JALは10%でかなり低い水準。純資産が2千億円、来年3月までに損失が2千億円出ると債務超過になってしまう。上期ですでに 1.4千億円近い損失がでているから、この調子では厳しい。
 さらに大問題は「レガシーコスト」、退職給付金の積立不足が3千億円もある。実質すでに債務超過の状態である。これに不採算路線の問題もある。
 さらに売上高に対する人件費率は、ANA2.7%、JAL4.7%と2倍近い。JAL退職者の企業年金は、月額45万円だという。
 キャッシュフロー計算書では、ANAの営業CFは投資CFと同じくらい、つまり、儲けのほとんどを設備投資に使っている。一方、JALは十分な営業CFが捻出できず、借入に頼っている。
 政府のタスクフォースが公的資金を出す際、年金給付水準を引き下げるよう求めたのはうなずける。JALの経営の失敗、支援機構で面倒見るようだが、この後どうなるか・・・


コメント
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