フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 | |
クリス・アンダーソン | |
日本放送出版協会 |
私の所属している中小企業診断協会の雑誌の今月号に「フリーミアム」という特集が記載された。フリーミアムとは、有料版のサービスを購入する消費者が無料版のサービスの費用を負担することをいう。例えば、化粧品で試供品を無料で多く配り、その分の費用を本来の製品価格に上乗せして販売するという例だ。
この形態、古くからあるが、なぜ筆者が注目したかというと、それはデジタルの力だそうだ。IT技術が進展して、デジタル化する費用が極端に安くなってる。IT分野の試供品の原価はほとんどゼロだそうだ。
例えば、スカイプがそうだ。パソコ同士は無料でダウンロードできる。しかしパソコンと固定電話は有料となる。そういえば、普通電話として使うなら、固定電話との接続が必要となるだろう。パソコン同士は予め、わかってないと接続できない。
このトレンド、特に中小企業はこのフリーミアムを自社の戦略に活用できないか検討すべき、と筆者は締めている。中小企業診断士の雑誌だからこうなるんだが、気にとめておこう。