
国家ビジョン研究会のシンポジウム「中国と如何に向き合うか」に参加した。この研究会は、レベルが高く、前回は「日銀法改正フォーラム」だったが、実はこれがきっかけで、日本の金融政策も大きく変ったそうだ。その時は当時平議員だった安倍晋三氏も出席していた。そしてこの研究会のメンバーである高橋進氏、浜田宏一氏、藤井聡氏、岩田規久男氏が政府の会議メンバーや顧問に採用されている。
昨日のゲストは、外務大臣は来なかったが、高石早苗自民党政調会長、玄場光一郎元外務大臣、渡辺善美みんなの党代表などそうそうたる顔ぶれだった。そして最後のパネルディスカッションでは、森本元防衛大臣、チベット問題のぺマギャルボ氏などが入っていた。
色々な知識を仕入れたが、特に印象に残ったことを書く。森本元防衛大臣の言葉。中国の狙いは海底資源ではない。領土の拡張、つまり沖縄である。昔、琉球は清国に貢物をしていたから、当然自分の属国で領土なのだとなる。また中国の歴史は、政権が変ったら歴史を自分が正当なように書き換える。これを「正史」という。それは中国の歴史では当たり前のこと。従って尖閣のことで歴史を捻じ曲げるのはごく普通のことだそうだ。
ぺマギャルボ氏、中国は、建国で支援したソ連と領土問題で戦争をした。平和五原則でアジアの理想を分かち合ったインドと戦争をした。同じ共産主義のベトナムとも領土問題で戦争をしている。つまり中国は領土で何度も戦争をしている。
終わっての感想は、日本も経済を含めて強くならないといけない。アベノミクスで強くならないといけない。それと尖閣付近で戦争というか、小競り合いはおそらく起きるだろう。その時は世界の世論を味方につけないといけない。また、尖閣の周辺を常時パトロールている日本の国防に従事する方に感謝したい。