![]() | いよいよ、韓国経済が崩壊するこれだけの理由 (WAC BOOK) |
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ワック |
執筆中はなかなか本を読めなかったので、まとめて読んでいる。そのうちの一つ。韓国経済の書籍。著者によれば、猛烈なスピードで売れているそうだ。全部で100ページほどと薄く、左ページは半分が図やグラフだ。
どうやら韓国はもうダメなようだ。インフレになるにしろ、デフレになるにしろ、またウオン高か、ウオン安か、どっちに転んでもダメ。98年のアジア通貨危機の際、IMFが乗込んできて韓国経済を大きく変えてしまったのが原因のようだ。いつものように印象に残った内容を一つだけ書く。
米韓FTAが昨年発効した。このうちのISD条項を説明する。これは相手国に投資した企業がその国の政策によって損害をこうむった場合に、世界銀行傘下の国際投資紛争解決センターに提訴できるというもの。
たとえば、韓国が排ガス規制を強化し、その基準を満たさないアメリカ車が韓国内で売れなくなったとする。この場合、アメリカの自動車メーカーが「韓国政府のせいで損害を被った」と提訴して、賠償金の支払いや規制の撤廃を求めることができる。判決をする機関は、アメリカの影響力がきわめて大きい。実質アメリカ国内の裁判所のようなもの。
アメリカ、カナダ、メキシコの3国で結ばれている自由貿易協定でも同じISD条項があり、ここでは、アメリカ企業がカナダ、メキシコ政府を訴えたものは7勝10敗、カナダ、メキシコ企業がアメリカ政府を訴えたものは15件あるが、全敗だ。つまり不公平なのだ。韓国も必ずそうなるだろう。韓国の環境を決めるのがアメリカの裁判所になるのである。もう後戻りできないのだ。
日本のTPPの議論を聴いていると、この辺の話は出ない、というか、賛成派は、話を隠しているようだ。政府が調査結果として、きちんと出せばいいのにと、思う。なぜ韓国はそれまでして、FTAを締結したか、韓国はGDPの半分が貿易だからだ。こんなことには目をつぶって貿易をしないと生きていけないからだ。
読みやすいから、一度読んでみてください。