資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

新入社員の人材研修

2014年01月08日 | 執筆・講演・診断
元気な中堅企業の人材マネジメント
クリエーター情報なし
同友館


 写真の書籍を読んでいる。何と500頁以上ある分厚い本だ。法政大学の先生が著者だ。その中の企業事例研究で、人材開発の例が載っている。16社載っているが10番目に、東京ガス横浜中央エネルギー㈱の人材育成が、9頁ほど記載されている。1企業が9頁も載ることは少ない。私の業界の話でもあるので、内容を少し紹介する。

 東京ガス横浜中央エネルギー㈱は、従業員が約850名、売上高約130億円、中小企業というより中堅企業である。ここの新入社員教育の特徴が載っている。第一に、個人情報保護法の教育、この業界は特に個人情報を扱うため、また情報流出例が多いのだろう。
 第二に、教育は振り返り、翌日学ぶことの確認、をしている。そして班別ディベート。電気機器がいいかガス機器がいいかをディベートする。

 さらに特徴はフォロー教育。半年に4回もフォロー教育がある。1回目は販売計画シミュレーション、詳しい解説がないが、経営ゲームのようなものなんだろう。2回目は、ビジネスマナー実践、実際に現場に出てみてもう一度マナーを振りかえるそうだ。3回目は、マニュアル作成、新人だけでマニュアルを作る。もちろん会社には立派なマニュアルはあるが新人だけで作るのことに意義がある。最後の4回目は、問題抽出と解決シミュレーション、日常の事業活動から始まって問題点を抽出して解決策を作る。これは新人だけで行う。

 私が感じるのは、特にフォロー研修である。この様子では、新人の自立はかなり早くなるだろう。参考になる。

 それに会社の人材育成についての記述。1年目の後半から目標管理が始まる。また、お客様に伺って作業した結果をお客様から評価はがきを戴く。これが廊下に貼ってある。筆者が驚くのは、苦情より褒め言葉が多いこと。

 実は現役時代、私も似たようなことをやっていた。私の場合、毎月のミーティングで、お客様の声はがきを、スキャナーして、本人の顔写真入りで、パワーポイント+プロジェクターで内容を紹介する。そしてこのハガキは、苦情はほとんどない。褒めることになる。苦情が少ないのは、苦情は電話なり、直接になるのである。苦情をわざわざ時間のかかるハガキにはしない。だから褒め言葉が多いのである。

 いずれにしても、参考にできる会社の事例研究である。
コメント
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