タイトルの書籍を読む、知人から面白いよ、って紹介して貰ったものだ。信長がいち早く鉄砲を取り入れ、戦いに連戦連勝する、こんなストーリーを思い描いていたが、少し違っていた。
多いシーンとしては、種子島、硝石の取引、安土城の建設、最後は明智の行動だ。ここにスポットが当たっている。
登場人物としては、もちろん信長に明智光秀、それに、堺の商人(後世茶の湯で名を残す人たち)、安土城の建設に従事する鳶たち、などだ。ストーリーはネタバレになるから一つだけ。鉄砲で勝ったのは、有名な長篠の戦い、これは知ってた。
百名城で物語に出て来るのは、その安土城、ここはあの、石垣の穴太衆も登場する。それに続・百名城の芥川山城、先日登城したばかリの高槻の城だ。
三好長慶が一時期、京都を支配していたころ、三好は京都で役人に指示をしたら、京都ではなく、京都からほど近い芥川山城に帰っていく。もう一か所、信長が三好が居なくなった後、芥川山城に住んで、そこへ堺の商人が訪問するシーンがある。どこまで史実かわからないが、ありそうなシーンであった。
多くのお城は天守閣内部に入ると、途中階に、火縄銃の展示は多い。戦国時代に一気に広がったせいだ。何でも当時世界の1/3ほどが日本にあったというから、そのニーズはすごかったんだろう。スペインもポルトガルも当時の日本にはかなわないとして、植民地はあきらめた、と言う説もある。鉄砲は日本を変え、世界も変えたようだ。