土曜日、天気予報は曇りでしたが朝から雨。どうにもなりません(笑)。この日は前任校の選手と一緒に練習をすることにしていました。11月から毎週のように行っています。別チームですが男女共に仲良くなっています。前任校には一年生の短距離選手がいません。実質この子達が短距離最後の学年になると思います。一時代を築いたtokushoの短距離ですが、これからは投擲中心のチームとなると思います。栄枯盛衰。仕方ないことだと思います。それもあり私としても顧問の先生と連絡を取りながら週一回の練習を継続してきました。
この日はやり投げの選手も参加してくれました。投擲チームが宇部の記録会に行くということでやり投げ1人は短距離と一緒に走っておくようにとの指示だったようです。年末に一度一緒に走りましたがそれ以来です。会うのはちょくちょく会っていましたが一緒にやるのは久しぶり。せっかくなので練習前に少し話をさせました。私も話をしようと思うことがあったのでその前に話を。
「競技に対しての想い」です。いきなり話を振ったので大変だったと思いますが(笑)。短距離選手として入ってきてなかなか記録が伸びない。他の選手が強くなっていくのに自分だけが取り残される。私が転勤したことを機にやり投げへ。元々力はありました。この子が投擲をやる事で「リレーを中心にする」というチームの流れも終わり。どちらにしても人数が足りなくなっているので組めませんでしたが。「投擲でやる」と覚悟を決めてから目覚ましい活躍を見せました。秋の大会では大会記録を更新し最優秀選手賞をもらうレベルに。短距離をやらなくなったことで「退路を断つ」という状態が生まれたのだと思います。絶対にやってやると思えたからこそ飛躍したのだと思います。もちろん専門的な指導を受けられる環境にいるからだとは思いますが。
本人を前に入学当初から1年生が終わるまでの話をしました。基本的に「勢い」でやるタイプ。疲れてくると勢いがなくなります。今でこそかなり頑張りますが、シャフト補強では負荷をきちんとかけられない状態でした。あまりにも頑張りきれないので他の者を付けて徹底的に頑張らせました。シャフト補強で止まったら「止まるな!!」と叱咤激励されながらやる。
そんな選手が「やり投げてインターハイに行く」と決めてから一気に変わりました。全国入賞を目指すレベル。先日教えてもらいに行った時にはかなり詳しく教えてくれました。種目に対する理解度も格段と高まっています。人はきっかけがあれば変われるのです。この子が来ると聞いていたのでその話を絶対にしようと思っていました。今は心から応援したくなる選手に成長しています。甘さもなくなりました。良い表情をしています。
更にはもう一つ例を挙げました。何度も何度もblogに書いていますし、至る所で話をしています。私が指導をして初めてインターハイに行ったTさんの話です。この子は中学時代ほぼ実績がありません。中学時代のベストは400m65秒くらいだったと思います。入学して見ていると「なんか速いな」という感じで気がつくと1年生の県総体でいきなり決勝へ。62秒くらいだったとおもいむすがほとんど練習していないのに大幅自己ベスト更新。2年時には59秒台で県総体優勝し秋には58秒台突入。3年時には県総体2連覇して更には中国大会6位でインターハイ、記録も57秒5までいきました。
なぜこんなに強くなったのか?本人に聞いてみると「やる気になったから」と(笑)。それだけ?という感じでした。中学時代は練習に行かずに帰っていたりしていたと言っていました。それが高校に入って「陸上をやるために入ったんだから本気になろう」と思った。そこからは徹底していました。引退する時に「これから何して過ごそう」と話していました。高校時代、競技最優先に考えていたので「友達として遊んだことがない」とのこと(笑)。最初は何回か誘われていたようですが練習があるからと断っていたら次第に誘われなくなった。更に日曜日は「家の手伝いをするから遊ばない」と決めていたようです。普段支えてもらっている保護者に少しでも恩返ししたいので家の手伝いをすると。すごい話です。
保護者と話した時には調子が悪かったりすると7ビデオ撮って」と自ら頼んで家の周りでドリルをしたり走っていたようです。強くなるんだと決めたから行動自体も変わるのです。誰かから何か言われたわけではないでしょう。自分自身が「やる気になった」だけです。それにより勉強も頑張るようになりました。劇的に変わったと思います。
思い出しましたが、この子達の年代は本当に徹底していました。何人も本気でやっているから周りも理解してくれて対応してくれていました。引退した時に友達から「お菓子食べる?」と勧められたのが嬉しかったと言っていました(笑)。それまでは「飴玉一つも食べない」とチームで決めてやっていました。それを周りも理解しているから勧めない。そういう意味でも周りの友達が応援してくれていたのだと思います。そんなチームだったから中学時代、決勝に残ったこともない選手達が最大限の力を発揮するようになる。県総体で総合優勝するくらいのチームでした。どこに出しても恥ずかしくないと今でも自慢できます。
人は「その気になる」事ができたら劇的に変わるのです。表面的な話ではなく本当に変わる。今の選手に残されている時間というのはそれほど多くはありません。私がこのような話をしたも聞く気がなければ何も変わらないと思います。伝わるかどうかです。最後は選手自身の問題です。競技で結果を出そうと思えば何か覚悟を決めなければいけない。何とかなるだろうという感覚でやっているような選手は強くならない。
Tさんの学年、本気でやっていました。それでも中国大会で7位となりマイルでのインターハイを逃しました。ここまできたら「結果」を求めてもらいたい。どれだけ頑張っても支部大会で7位、県総体で7位となったら上の大会に進めない。だから「結果」や「順位」にこだわってもらいたい。そこはかなり大切だと思います。バトンに対してもシビアにならないといけない。ミスをしたらそこで終わりです。練習でバトンが渡らないような状態では試合では絶対に渡りません。レースで失格して「仕方ないよね」と笑っていられるようなチームだったらやる意味はないと思っています。本気でないからそれくらい軽櫛ヶ浜終われるのです。それは絶対に嫌。本気でやりたいのです。
物事に対する姿勢の問題です。ここは外したくないと思っています。20分くらいかかったでしょうか。この時間を練習に充てれば良いという考え方もあります。しかし、物事を決めるのは「考え方」だと思っています。勉強も練習も最後の最後までやりきれない者は結果は出せません。練習に対する姿勢を作れなければやっぱり強くなれない。全てはつながっているから。
この話で少し心が動けばその後の練習も変わってくると思います。必要なことです。
練習に関してはまた別に書きます。そのうち(笑)
この日はやり投げの選手も参加してくれました。投擲チームが宇部の記録会に行くということでやり投げ1人は短距離と一緒に走っておくようにとの指示だったようです。年末に一度一緒に走りましたがそれ以来です。会うのはちょくちょく会っていましたが一緒にやるのは久しぶり。せっかくなので練習前に少し話をさせました。私も話をしようと思うことがあったのでその前に話を。
「競技に対しての想い」です。いきなり話を振ったので大変だったと思いますが(笑)。短距離選手として入ってきてなかなか記録が伸びない。他の選手が強くなっていくのに自分だけが取り残される。私が転勤したことを機にやり投げへ。元々力はありました。この子が投擲をやる事で「リレーを中心にする」というチームの流れも終わり。どちらにしても人数が足りなくなっているので組めませんでしたが。「投擲でやる」と覚悟を決めてから目覚ましい活躍を見せました。秋の大会では大会記録を更新し最優秀選手賞をもらうレベルに。短距離をやらなくなったことで「退路を断つ」という状態が生まれたのだと思います。絶対にやってやると思えたからこそ飛躍したのだと思います。もちろん専門的な指導を受けられる環境にいるからだとは思いますが。
本人を前に入学当初から1年生が終わるまでの話をしました。基本的に「勢い」でやるタイプ。疲れてくると勢いがなくなります。今でこそかなり頑張りますが、シャフト補強では負荷をきちんとかけられない状態でした。あまりにも頑張りきれないので他の者を付けて徹底的に頑張らせました。シャフト補強で止まったら「止まるな!!」と叱咤激励されながらやる。
そんな選手が「やり投げてインターハイに行く」と決めてから一気に変わりました。全国入賞を目指すレベル。先日教えてもらいに行った時にはかなり詳しく教えてくれました。種目に対する理解度も格段と高まっています。人はきっかけがあれば変われるのです。この子が来ると聞いていたのでその話を絶対にしようと思っていました。今は心から応援したくなる選手に成長しています。甘さもなくなりました。良い表情をしています。
更にはもう一つ例を挙げました。何度も何度もblogに書いていますし、至る所で話をしています。私が指導をして初めてインターハイに行ったTさんの話です。この子は中学時代ほぼ実績がありません。中学時代のベストは400m65秒くらいだったと思います。入学して見ていると「なんか速いな」という感じで気がつくと1年生の県総体でいきなり決勝へ。62秒くらいだったとおもいむすがほとんど練習していないのに大幅自己ベスト更新。2年時には59秒台で県総体優勝し秋には58秒台突入。3年時には県総体2連覇して更には中国大会6位でインターハイ、記録も57秒5までいきました。
なぜこんなに強くなったのか?本人に聞いてみると「やる気になったから」と(笑)。それだけ?という感じでした。中学時代は練習に行かずに帰っていたりしていたと言っていました。それが高校に入って「陸上をやるために入ったんだから本気になろう」と思った。そこからは徹底していました。引退する時に「これから何して過ごそう」と話していました。高校時代、競技最優先に考えていたので「友達として遊んだことがない」とのこと(笑)。最初は何回か誘われていたようですが練習があるからと断っていたら次第に誘われなくなった。更に日曜日は「家の手伝いをするから遊ばない」と決めていたようです。普段支えてもらっている保護者に少しでも恩返ししたいので家の手伝いをすると。すごい話です。
保護者と話した時には調子が悪かったりすると7ビデオ撮って」と自ら頼んで家の周りでドリルをしたり走っていたようです。強くなるんだと決めたから行動自体も変わるのです。誰かから何か言われたわけではないでしょう。自分自身が「やる気になった」だけです。それにより勉強も頑張るようになりました。劇的に変わったと思います。
思い出しましたが、この子達の年代は本当に徹底していました。何人も本気でやっているから周りも理解してくれて対応してくれていました。引退した時に友達から「お菓子食べる?」と勧められたのが嬉しかったと言っていました(笑)。それまでは「飴玉一つも食べない」とチームで決めてやっていました。それを周りも理解しているから勧めない。そういう意味でも周りの友達が応援してくれていたのだと思います。そんなチームだったから中学時代、決勝に残ったこともない選手達が最大限の力を発揮するようになる。県総体で総合優勝するくらいのチームでした。どこに出しても恥ずかしくないと今でも自慢できます。
人は「その気になる」事ができたら劇的に変わるのです。表面的な話ではなく本当に変わる。今の選手に残されている時間というのはそれほど多くはありません。私がこのような話をしたも聞く気がなければ何も変わらないと思います。伝わるかどうかです。最後は選手自身の問題です。競技で結果を出そうと思えば何か覚悟を決めなければいけない。何とかなるだろうという感覚でやっているような選手は強くならない。
Tさんの学年、本気でやっていました。それでも中国大会で7位となりマイルでのインターハイを逃しました。ここまできたら「結果」を求めてもらいたい。どれだけ頑張っても支部大会で7位、県総体で7位となったら上の大会に進めない。だから「結果」や「順位」にこだわってもらいたい。そこはかなり大切だと思います。バトンに対してもシビアにならないといけない。ミスをしたらそこで終わりです。練習でバトンが渡らないような状態では試合では絶対に渡りません。レースで失格して「仕方ないよね」と笑っていられるようなチームだったらやる意味はないと思っています。本気でないからそれくらい軽櫛ヶ浜終われるのです。それは絶対に嫌。本気でやりたいのです。
物事に対する姿勢の問題です。ここは外したくないと思っています。20分くらいかかったでしょうか。この時間を練習に充てれば良いという考え方もあります。しかし、物事を決めるのは「考え方」だと思っています。勉強も練習も最後の最後までやりきれない者は結果は出せません。練習に対する姿勢を作れなければやっぱり強くなれない。全てはつながっているから。
この話で少し心が動けばその後の練習も変わってくると思います。必要なことです。
練習に関してはまた別に書きます。そのうち(笑)