水曜日。この日は走練習を中心にしようと考えていました。朝は長距離マネージャーと一緒にグランド整備。150mを走るためにグランドがデコボコになっているところを最大限整備しておきたいなと。土を入れるだけなので硬くならない。それでも段差があると捻挫の危険性もある。最大限のことだけはしておきたいなと。練習環境を整える。7時過ぎから1時間程度やったでしょうか。
午後は走練習。ここはどうしてもやっておきたいなと。先週は水曜日に突然雨が降ってきて長めの距離を走れませんでした。土曜日は走ろうと思っていたのですがグランドが凍結していてそこから溶けていって全く走れない状態。きちんとやりたい練習ができていませんでした。代わりになる練習はやっていますがあくまで「代わり」でしかない。やっておきたいなと思う練習がきちんと消化できない。何とか対応したいなと考えていました。
バランス系をやってから上半身下半身。この間に私はマネージャーと2人で150mを作っておきました。練習を効率良く進めていくために。普段の練習の場所はポイントを打って距離を測るのを簡単にしています。うちにはトラックがありません。そのため毎回距離測定をしなければいけない。最近はその中にハードルも入れているので準備に手間取ります。とにかく予定通りに終わらせる。そのためにメニュー調整をしています。前の記事にも書きましたが「時間内に終わる」という部分がかなり曖昧になってきています。終わらせるためにメニューを減らさないといけないというのも本末転倒な感じがあります。考えさせられます。
この日は上半身下半身が終わったからすぐにハードルドリル。これまではここにハードル股関節なども入れていましたが走る時間の確保のために外しました。本当はやりたい。が、もっとやりたいメニューのためにどうやって時間を作るか。こちらも考えさせられます。
そこからDM投げをやって腰押し。二次加速スティックは省略。前半マークをやりました。ちょっとここの記憶が曖昧になっています。どちらかをやってどちらかはやっていない。そんな感じで減らしています。多分前半マークだったはず。このときに「一次加速から二次加速の所の走り方が分からない」と聞いてくる選手がいました。与えられたメニューを消化するだけではなく「どうしたら走れるか」を考える。この辺りを徹底するためにこの冬は練習を繰り返しています。単純に走るだけではあまり効果はないのかもしれません。こういう部分にきちんと応えたいと思います。それが存在意義なのかなと。
かなり省略してからショートスプリントへ。前回は40×2-50×2-60×2を2セット。これを60mT×3-60m×2へ変更。本数的には減っています。歩いてスタート地点に戻りますがこれは前回も同じ。距離の長さも影響するかもしれませんが最大でも必要時間は前回のメニューと同じかなと考えていました。
この中で走りを見ていると1月初めに動きが崩れて走れなくなっていた選手の動きがひさびさに良いなと。よく質問してきます。それが少しずつ形になっていく。ひたむきに競技と向き合っていく中で何とか動けるようになってきたのかなと。冬季練習を本格的に初めて3ヶ月が経過したというのもあると思います。少しずつですが身体が変わってきたのだと思います。これまでフォロースイングが遅れていたのが、スムーズに前に進むようになってきました。遅れている時は足音がドスドスしていますがそれが減っている。もう少し見ながら改善できたらなと思います。
この間にハードル選手は60mH。この冬は比較的跳んでいます。この時のメインはハードルインターバルを走ること。そこだけに重きを置いています。選手は細かい部分を気にします。が、私は関係ないと話しています。まずは走れること。走りとハードリングを擦り合わせていくだけです。ハードルを跳んでいたらある程度上手くなります。土の上で走るのでロスもあります。関係なく走る。走練習とハードルを組み合わせていく中でスプリントは間違いなく上がります。
T走が終わったのは先週と同じくらいだったでしょうか。かなり種目を減らしています。それでもこの時点で同じになるというのはどういうことなのか。考えなければいけないと思います。いつもより早く回したという感覚はあるとあると思いますが本当に無駄な時間はなかったか。スタート地点に戻ってから再スタートするまでに微妙に時間がかかります。この積み重ねは大きなロスにならないか。与えられた時間をもっと有効に使わなければいけない。もったいないなと感じます。
そこから予定通り走練習。150mT-120mT-120m-120m。ここでもこれまでは最後の方で動きが崩れて無理やり進もうとしていた感じがありました。それがこの日はある程度我慢ができるようになってきている。バタバタ感が減っています。スピード維持も含めてかなり良くなっているなと感じました。これがこの日だけの話なのかこれこら先も続くのか。休憩時間は腹筋と背筋。
2セット目は150mT-120mT-120m-90m。これもスピード維持ができるようになってきました。何が理由で走れるようになっていたのか。ここは私自身が考えなければいけないのかもしれません。遅れていたフォロースイングがきちんと切り替えられるようになってきたというのはあるかもしれません。純粋に速く走ることを考えながらやっていくことで変化に繋がったのか。根性論で物事を語るつもりはありません。それでも積み重ねてきたことが少しずつ実を結ぶ姿をみると嬉しく思います。
1週間走らずにスピンバイクを漕ぎ続けていた選手も本当にひさしぶりに150m。本人は200mをメインにしたいと話していますからこれくらいの距離はきちんと走り切らないといけない。久々の走練習でしたが維持できていたかなと。どのように物事に取り組むか。ここで結果は大きく変わってくるなと改めて感じました。しんどいところで我慢して取り組めるかどうか。逃げずに向き合えるか。こういう選手は少しずつですが力が付くなと。また、なかなか思うように走れなかった選手も何とか走れるようになってきました。まだまだ足りない部分はありますがきちんと練習を積んで来たことで明らかに我慢ができるようになってきている。こうやって成長していく。様々な場面で見られると思います。貴重な経験です。
3セット目は150mT-120m-90m-60m。良い走りができるようになってきました。
ハードル選手は150m Hでもハードルインターバルを伸ばしていました。が、届きません。元に戻しました。本当はここで逆脚練習を入れると良いのでしょうが。慌てずにやっていこうかなと。今の段階で逆脚を使うと一気にスピードが鈍ります。もう少し別の形で逆脚練習をしたい。その方が効果的かなと。krk君のようにスムーズに逆脚ができる選手であればランダムに置いても対応できると思います。が、うちの選手ではまだ無理。工夫しながらやっていきます。最後のスプリントはかなり良くなっていました。期待。
練習はきちんとできました。良かったのではないかなと。
色々あります。考えさせられます。復調の兆しがあった。ここが本当に嬉しい。まだまだまだやらなければいけないことがあります。少しずつ少しずつ。