kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習パターンの違い

2023-07-21 | 陸上競技

思うことを。

 

少し真面目に考えている部分があります。ここは何人かに話をしますがほとんど興味を持ってもらえない部分です。別にどうでもいい話な野かもしれませんが。大きなヒントが含まれていると思っているのですが。これまで通りの練習をしている限りこれから先の県内の陸上競技が飛躍的に発展することはないだろうなとは思っています。そこをどれだけ求められているのかは分かりません。

 

krk選手や山口県から関東の大学に進んだ400mHの選手と話をする機会がありました。日曜日の練習を一緒に学校でやりました。別にわざわざ書く必要はないことかもしれませんが。しかし、話をする中で「見えてくる部分」があります。このことはこれまでも何度か書いていると思います。その意味が分かるかどうかは不明ですし、「形だけ真似をする」のでは意味がないというのは重々わかっています。それでも何が必要なのか、これから先どのようにして「練習」について考えていけばいいかの指標になるかなと思っています。

 

関東の大学での話。練習時間が1コマ目が始まる前の1時間半しかないということでした。午後は他のパートが入ってくるのでごった返して練習することができない。だから人が一番少ない時間帯に練習をする。授業があるのですべてを1時間半で終わらせるということでした。それにより「体力が落ちた」と感じている。実際にショートスプリントはある程度実績が上がっているが、ロングスプリントは4年生になって走れるようになる感じがあると。ここで単純に「練習量が少ない」というのはあると思います。1時間半で何ができるのかを考えたときに必要な要素の中で優先順位をつけてやっていくことになるからです。補強もやってドリルもやって、スプリント練習もやって・・・となると間違いなく時間が足りなくなります。短時間で「力を出し切る」という練習スタイルなのだと思います。

 

これは大学生だからできるのか。多分、関東や関西の高校であればそれができるのだと思います。高校時代の練習が「スマートな練習」なので大きな違和感がなく移行できるのかなと。中国地区などはどちらかというと「練習量」が多い学校が多いイメージがあります。大きな違いがあるかなと。これは「ブロック大会」の仕組みにも要因があると思います。中国地区はブロック大会が「3日間」です。そのなかで「予選・準決勝・決勝」がすべての種目で実施されます。それにリレーも絡んでくるので1日に何本も走らないといけない。そうなるとそれに耐えられる「練習量」が求められる。自然と毎日の練習の中で「量をこなす」という形になります。どうしてもそのような風土で育っているので「感覚」が変わらない部分はあると思います。

 

大学に行ったときに「練習が少ない」と感じる選手もいると思います。「もっと走らないとだめだ」という部分。これも難しい部分ですが「能力」的にかなり高い選手であればそれほど本数をこなすような練習をしなくても「出力」を上げていけば強くなるのだと思います。短時間でバランスよく身体づくりをしていくことで自然と強くなる。練習量を追わなくても十分。または、元から「出力」が高い選手はそれほど本数をこなすことができないというのもあると思います。関東の大学で競技をする選手であればかなり力があるという選手が多いでしょうから「少ない練習量」でも力が上がっていくのかなと。「走れ走れ論」でずっとやってきた選手にとってはこの「ギャップ」は大きなことだと思います。順応するまでに時間を要する。もっといえば「考え方」を換えられないので「以前の成功体験」の形にこだわって上手く走れなくなる。

 

他地区ではブロック大会が「4日間」です。そこまでタイトな日程ではなくなる。または「3日間」であっても「予選・決勝」という形になるので2本走れれば対応できる。とはいえ、予選が厳しくなるので1本目から力を発揮できる形の練習が必要となる。そうであれば「走る量」をそこまで求めなくても「出力を高める」ための練習ができれば対応できるのだと思います。山口県では「力のある選手」は「予選」は軽く走っても通過します。「通過儀礼」みたいな感じで「とりあえず走る」だけで通過してしまう。そうなると「最大出力」を高めるような練習がなくても「3本目に強い」という部分で勝ち上がることもできます。

 

書いてしまえば「そんなことは当たり前」と思われると思います。しかし、どれだけの人がそのことを考えてやっているのか。「最大出力を高める」ことよりも「走る量」で選手を強化していくというほうが「簡単」ではあります。走っていたらそれなりに強くなります。「それほど強くない選手」が強くなるためには「徹底的に筋力を上げる」ことと「がっつり走りこむ」ことで「チャンス」が生まれてきます。県内であればそこまでエネルギーを注いでやるチームは多くないので「やったらやった分だけ中国に近づける」というのがあります。細かい技術指導ができなくても「走る量」で補うことはできるかなと。感覚が鋭い選手であれば何本か走れば感覚を作れるかもしれません。そこまで鋭くない選手が技術を身に付けるためには「練習量」でカバーしないといけないのかなと。反復練習で自然にできるようになるまでやっていく。ここは「工夫」とかではなく「忍耐力」だったりします。飽きずにどれだけ繰り返せるかだから。

 

そう考えたときに「どうやって戦うか」は重要だと思います。これまで通りの「練習量」に頼った練習パターンでは間違いなく頭打ちになる。もちろん、「能力」があって「意欲」もある選手であれば「練習量」が多ければかなり強くなると思います。が、「最大出力」の部分でどうなのかは分かりません。指導者がほとんどいない状態のチームで選手が出てくることもある。これはよく分からないので「1本全力で走る」みたいな練習が多くなることで「最大出力」が上がるのかもしれないなと感じています。こうなると「指導」や「技術」がどうこうではない。「速い奴は速い」というのが助長される気がしますが。棒高跳や投擲種目のように「技術的な要素」が高い種目と「スプリント種目」では大きな違いがあると思います。

 

そこに対して「どう戦うか」を考えていくと面白いなと思っています。「クラブチーム」でそれができるのかどうか。どうしても「技術的な指導」を求められます。お金を払って「負荷の高い練習」をするよりも「動きが少し変わる」方が「効果」が出ている気がします。トレーニングをすることに関しても同様です。お金を払って「補強」や「サーキット」をするのであれば、「ハードルを跳ぶ」方が間違いなく「やっている」という実感があります。長期的な視野で継続的にできる「クラブチーム」であれば問題はないと思います。今は「枠組み」をどうするかだけではないと思っていますが。

 

本当に書きたいことと話がずれてきています(笑)。もう一つ記事が書けたらと思っています。多分。


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