原田眞人監督の映画『クライマーズ・ハイ』が公開された。原作は『半落ち』の横山秀夫さんの小説で、エンドロールには「文春文庫版」のほうでクレジットされていた。
昭和60年の夏に起きた日航機墜落事故。現場である御巣鷹山が群馬県だったことから、地元の新聞は中央紙に負けじと独自取材でがんばった。まさに、その地元紙(上毛新聞)の記者として事故の取材に当たったのが、横山さんだったのだ。
この小説が世に出たのは5年前であり、事故から18年を経ていた。横山さんがこれを書くまでに、それだけの時間を必要としたということだ。確かに重い題材だったと思う。
原田眞人監督といえば『金融腐蝕列島〔呪縛〕』を思い出す。「組織と個人の葛藤」というテーマは、今回の映画でも生きている。いや、一層ダイナミックに描き出される。原作よりも、新聞社内部の”熱気と混沌”に、より軸足を置いているのだ。
堤真一(好演)が演じる取材責任者や、実際に御巣鷹山に登り、自分の目で現場を見てきた記者・堺雅人(熱演)はもちろん、ワンマン社長(山崎努)、編集や販売のトップたちも、なにやら「ヤクザの出入り」(東映作品だし)のような雰囲気とテンションの中でうごめいていた。
映画の中で、新聞社の中にまだパソコンがなく、原稿用紙に手で書きなぐっていることに、あらためて驚く。そういえばケータイもまだない。記者が現場から送稿するのに公衆電話を使っているのだ。アナログ時代と言わば言え。人間が取材し、人間が記事を書く。つまり、人間が新聞を作っているということが強く伝わってくる。
それにしても、再現されたこの航空機事故の修羅場には、思わず息をのむ。また、それを伝えようとしたジャーナリストたち、いや古い言葉でいえばブンヤさんたちのエネルギーにも圧倒された。
今、日本映画が元気だ!ということを実感する快作だ。
<減煙コーナー・最終回>
垣谷美雨さんの”禁煙小説”『優しい悪魔』が取り上げていた「減煙法」を試してみようという、ほんの出来心で始めた減煙チャレンジ。
開始が6月24日。そして今日、7月5日。思い出せないほど久々に、タバコをまったく吸わない1日を過ごした。これが今回のゴールだ。
吸うタバコが普段より大幅に少なかったこの10日ほどの間、辛いときも何度かあったが、思ったほどにシンドイということはなかった。これが意外。
一方、やはりノドは楽だった。「エヘン」という咳払いも少なかった。これは気持ちよかった。
それと、減煙に関して、「やろうと思えば、こうして出来るんだなあ」という実感は、結構貴重かもしれない。タバコなど些細なことかもしれないが、自分で自分をコントロールしている感覚も悪くなかった。
とにかく、今回の目標だった「まったく吸わない1日を体験する」は達成できた。味わった。これから先、タバコとどう付き合っていくかは、まだ決めてない。どうなるか、また楽しみでもある。
このコーナーも店じまいだ。まずは、おつかれさま! そして、何ものかに感謝。
昭和60年の夏に起きた日航機墜落事故。現場である御巣鷹山が群馬県だったことから、地元の新聞は中央紙に負けじと独自取材でがんばった。まさに、その地元紙(上毛新聞)の記者として事故の取材に当たったのが、横山さんだったのだ。
この小説が世に出たのは5年前であり、事故から18年を経ていた。横山さんがこれを書くまでに、それだけの時間を必要としたということだ。確かに重い題材だったと思う。
原田眞人監督といえば『金融腐蝕列島〔呪縛〕』を思い出す。「組織と個人の葛藤」というテーマは、今回の映画でも生きている。いや、一層ダイナミックに描き出される。原作よりも、新聞社内部の”熱気と混沌”に、より軸足を置いているのだ。
堤真一(好演)が演じる取材責任者や、実際に御巣鷹山に登り、自分の目で現場を見てきた記者・堺雅人(熱演)はもちろん、ワンマン社長(山崎努)、編集や販売のトップたちも、なにやら「ヤクザの出入り」(東映作品だし)のような雰囲気とテンションの中でうごめいていた。
映画の中で、新聞社の中にまだパソコンがなく、原稿用紙に手で書きなぐっていることに、あらためて驚く。そういえばケータイもまだない。記者が現場から送稿するのに公衆電話を使っているのだ。アナログ時代と言わば言え。人間が取材し、人間が記事を書く。つまり、人間が新聞を作っているということが強く伝わってくる。
それにしても、再現されたこの航空機事故の修羅場には、思わず息をのむ。また、それを伝えようとしたジャーナリストたち、いや古い言葉でいえばブンヤさんたちのエネルギーにも圧倒された。
今、日本映画が元気だ!ということを実感する快作だ。
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<減煙コーナー・最終回>
垣谷美雨さんの”禁煙小説”『優しい悪魔』が取り上げていた「減煙法」を試してみようという、ほんの出来心で始めた減煙チャレンジ。
開始が6月24日。そして今日、7月5日。思い出せないほど久々に、タバコをまったく吸わない1日を過ごした。これが今回のゴールだ。
吸うタバコが普段より大幅に少なかったこの10日ほどの間、辛いときも何度かあったが、思ったほどにシンドイということはなかった。これが意外。
一方、やはりノドは楽だった。「エヘン」という咳払いも少なかった。これは気持ちよかった。
それと、減煙に関して、「やろうと思えば、こうして出来るんだなあ」という実感は、結構貴重かもしれない。タバコなど些細なことかもしれないが、自分で自分をコントロールしている感覚も悪くなかった。
とにかく、今回の目標だった「まったく吸わない1日を体験する」は達成できた。味わった。これから先、タバコとどう付き合っていくかは、まだ決めてない。どうなるか、また楽しみでもある。
このコーナーも店じまいだ。まずは、おつかれさま! そして、何ものかに感謝。