迷っている。すぐに見るべきか、しばらくは待つべきか。問題は「ポニョ」だ。そう、宮崎駿監督の新作『崖の上のポニョ』である。
テレビからは、例の女の子の声で「♪ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子」の歌が呪文のように流れまくり、すでに頭の中は”輪唱”状態。あ、そういえば、あの歌を歌っている少女歌手(?)って、顔を見るまでは、あの声や歌唱法から、もっと小さな、5歳くらいの子だとばかり思っていたけど、イメージより年上の風情でびっくり。なんか、だまされたような・・・。
さて、『ポニョ』である。見ないで言うのはヘンだけど、あれって「人魚姫」だよね。宮崎版の「人魚姫」。うーん、なぜ、今、人魚姫なんだろう。それに、「ニモ」って話もある。うーん、宮崎版「ニモ」かあ。正直言って、「ニモ」も「人魚姫」も、イマイチ食指が動かないのだ。困った。
いずれ見るにしても、しばし模様眺め、ということにして、手にしたのは、映画アナリスト(分析家)の斉藤守彦さんが書いた『宮崎アニメは、なぜ当たる~スピルバーグを超えた理由』 (朝日新書)である。
「宮崎アニメは、なぜ当たる」のタイトルはいい。出版のタイミングも、『インディ・ジョーンズ』の”復活”と『ポニョ』の”泳ぎ出し”に合わせて、どんぴしゃだ。ただ、副題の「スピルバーグを超えた理由」は、ちょっと刺激的だよね。宮崎アニメは、本当に「スピルバーグを超えた」のですか?
この本のキモは、「宮崎アニメVS.スピルバーグ」という設定、というか構造そのもの。そして、映画宣伝の3つの方法である、アドバタイジング、パブリッシング、プロモーションに焦点を当てて論じているのが特色だ。
意外なのは、スタジオジブリから「事実確認のための協力を拒否」されたという斉藤さんの告白。ということは、単純な「ヨイショ本」とは一線を画すってことかな?
というわけで、この本で、約20年間の「宮崎アニメ」の流れを、世界的視野でおさらいして、再度、「ポニョ」問題を考えることにしよう。
テレビからは、例の女の子の声で「♪ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子」の歌が呪文のように流れまくり、すでに頭の中は”輪唱”状態。あ、そういえば、あの歌を歌っている少女歌手(?)って、顔を見るまでは、あの声や歌唱法から、もっと小さな、5歳くらいの子だとばかり思っていたけど、イメージより年上の風情でびっくり。なんか、だまされたような・・・。
さて、『ポニョ』である。見ないで言うのはヘンだけど、あれって「人魚姫」だよね。宮崎版の「人魚姫」。うーん、なぜ、今、人魚姫なんだろう。それに、「ニモ」って話もある。うーん、宮崎版「ニモ」かあ。正直言って、「ニモ」も「人魚姫」も、イマイチ食指が動かないのだ。困った。
いずれ見るにしても、しばし模様眺め、ということにして、手にしたのは、映画アナリスト(分析家)の斉藤守彦さんが書いた『宮崎アニメは、なぜ当たる~スピルバーグを超えた理由』 (朝日新書)である。
「宮崎アニメは、なぜ当たる」のタイトルはいい。出版のタイミングも、『インディ・ジョーンズ』の”復活”と『ポニョ』の”泳ぎ出し”に合わせて、どんぴしゃだ。ただ、副題の「スピルバーグを超えた理由」は、ちょっと刺激的だよね。宮崎アニメは、本当に「スピルバーグを超えた」のですか?
この本のキモは、「宮崎アニメVS.スピルバーグ」という設定、というか構造そのもの。そして、映画宣伝の3つの方法である、アドバタイジング、パブリッシング、プロモーションに焦点を当てて論じているのが特色だ。
意外なのは、スタジオジブリから「事実確認のための協力を拒否」されたという斉藤さんの告白。ということは、単純な「ヨイショ本」とは一線を画すってことかな?
というわけで、この本で、約20年間の「宮崎アニメ」の流れを、世界的視野でおさらいして、再度、「ポニョ」問題を考えることにしよう。
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