日本でテレビ放送が始まったのは1953(昭和28)年。NHKと日本テレビがトップバッターだった。
だから、昨年の日本テレビは、開局(放送開始)55周年の「日テレ55(ゴーゴー)」キャンペーンで賑やかだった。
そして、今年はフジテレビとテレビ朝日が“50周年”である。
テレビ朝日の開局は1959(昭和34)年2月1日。設立に際しては、日経新聞や東映の他に、旺文社が大株主となっていて、当時の社名は「日本教育テレビ(NET)」だ。基本的には教育専門チャンネルだった。
とはいえ、教育専門放送局の経営は困難で、やがて普通の民放へと変身(仮面ライダーか)を遂げていく。
フジは同じ1959年の3月1日、ちょうど50年前の今日、開局したのだ。
当時は、もちろん、お台場の球体付き社屋ではない。新宿区河田町にあった旧社屋だった。
10数年前まで使われていた、あの懐かしい建物。移転以来、行ってないけど、今はどうなってるんだろう。
数え切れないほど打ち合わせをした局内の喫茶店、というか喫茶コーナー「エフ」。
その打ち合わせが長引いて、コーヒーのお代わりが続いた後で飲む「昆布茶」が、やけに美味しかった。
というわけで、両局とも、このところ「開局50周年特別企画」が続いている。
かつての番組の映像が見られる、いわゆる「回顧・総括・懐かし」系の特番は、つい見てしまう。
フジの3夜連続企画もそうだ。金曜は音楽、昨夜はバラエティ、そして今夜が報道系。
昨夜の「バラエティ ルーツの旅」も、久しぶりで見る映像を、それなりに楽しんだ。ただ、せっかくのタイトルにあるように、フジのバラエティ番組の“系譜”とか“流れ”を、もう少し分かりやすく見せてくれたら、もっとよかった。
番組の“しつらえ”としては仕方ないのかもしれないが、スタジオに並んだお笑い芸人たちのワイワイ・ガヤガヤに時間を割くなら、もっと見たい番組や映像がたくさんあったように思う。
ま、ゴールデンの4時間となれば、“見た目”の賑やかさを用意するのは当然だと分かってはおりますが。
さて、今夜。「激動!世紀の大事件~証言者たちが明かす全真相~」に期待しよう。
スタジオでのあれこれより、とにかく50年分の報道映像の“選りすぐり”が見たい。この番組自体が貴重な資料となるような内容だといいなあ。