我が家の<プチ『20世紀少年』ブーム>が続いている。
家族全員が映画の第1章、第2章を観終わり、次は、やはり、「原作を読みたい!」ということになった。
ここは家長としての責任(?)もあり、浦沢直樹さんの漫画『20世紀少年』全巻確保へと動いた。
いくつか品切れの巻もあり、その収集活動は困難を極めたが(オーバー)、先日、ついに『20世紀少年』全22巻&『21世紀少年』上・下巻の計24冊がそろった。
それ以来、順番に回し読み、というか“時間差スタート”で、全巻読破マラソンレースが開始された。
出資者としての権利で、ワタクシが先陣を切ったのだが、途中、2番手である娘に追いつかれるという事態が発生。トップの座を奪われた。
娘はそのまま逃げ切って、ゴール。ただし、内容に関わることは、他の家族に一切口外しないと約束させた。
続いて、ついさっき、私も読了。
息子が間もなくゴールを迎えるし、その母親は、周回遅れを気にもせず、じっくりと読み進めている。
あらためて言うのもヘンだが、これは本当に“とんでもない傑作”だ。
連載は8年という長期に渡ったし、その時は細切れで読んでいたから、少し印象が違った。しかし、今回、一気に物語を体感してみて、その全体像、構築された世界観に脱帽した。
特に、1960年代末から70年代はじめ、という登場人物たちの“20世紀少年時代”には、どーんとハマってしまった。どきどきした。
たとえば、1970年の大阪万博が、当時の子どもたちにとって、どんなお祭りであり、イベントだったか。これは親や先生をはじめ、当時の大人たちにも想像がつかないだろう。
『20世紀少年』は、大阪万博の意味を描いた初のコンテンツじゃなかろうか。なーんてことまで思わせてしまうチカラが、この作品にはあるのだ。
今、我が家では、ケンヂも、オッチョも、ユキジも、ヨシツネも、マルオも、モンちゃんも、みーんな、まるで親戚か親しい知人のように、フツーに会話の中に登場している。
「そういえば、さっきオッチョがさあ・・・」みたいな感じだ。
映画『20世紀少年』の第3章の公開は、確か8月。まだまだ先だ。
娘は、「今度は『モンスター』全巻に挑戦したいなあ」などと勝手なことを言い始めた。困ったもんだ。
私は、もうしばらく『20世紀少年』の世界を味わっていたい。気になる部分の再確認もしたいし。
いやあ、それにしても、すごい漫画です。
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