最近、新堂冬樹さんの“量産”ぶりが目立っている。
特に、芸能界を舞台としたエンターテインメントが元気いっぱいだ。
少し前に出た『枕女優』の路線上にあるのが、『女優仕掛人』。
16歳の新人女優・千紗を世に出すべく、必死の努力を続けるのが、プロダクション社長の上杉だ。
彼の様々な営業活動もすごいが、千紗という女の子のトップ女優への執念がすさまじい。この世界で頼りになるのは、「強くてできる男」であることを知っているのだ。
連載されたのが「日刊ゲンダイ」ということもあり、男性読者の興味を引くエロスもふんだんに盛り込まれている。
小説なので、もちろん誇張はあるが、芸能界の裏側、タレントプロダクションの熾烈な戦い、といった部分は迫力満点。
何しろ、新堂さん自身が、タレントを抱える「芸能プロ」の社長なのだ。
いや、芸能プロ社長が作家になったわけではない。逆だ。作家が芸能プロの経営に乗り出したのだから面白い。
もう一作は『アンチエイジング』。
加齢、老化を防ぐというか、抑えるというか、とにかく、より若さを維持しようという取り組みの悲喜劇が描かれている。
登場するのは、ひと組の夫婦。妻は妻なりに、夫は夫なりに、“アンチ”を欲する理由があるのだ。
最近の、よく見かけるクルマのCMで、「わたしたち、主婦で、ママで、女です!」みたいなコピーがある。
ま、確かにそうなんだけど、これって、どうしても最後の「女です」に力点があるように聞こえてしまい(違ってたらゴメンナサイ)、また、こんなふうに公衆の面前で(?)声高に叫ばれちゃうと、どこか居心地が悪いのはワタクシだけでしょうか。
世の男性が、「俺たち、サラリーマンで、父で、男です!」って叫ぶのも、きっとヘンな気分になるんだろうけど。
ま、とにかく、『アンチエイジング』に出てくる妻も、「主婦で、ママで、女です」の「女です」に重点を置くことに目覚めてしまい、あれこれ大変なことになっていくのですよ。
怒涛の量産体制が続く新堂さんの最新刊は、未読の『不倫純愛』。
何やら、こちらも大変そうだなあ(笑)。
特に、芸能界を舞台としたエンターテインメントが元気いっぱいだ。
少し前に出た『枕女優』の路線上にあるのが、『女優仕掛人』。
16歳の新人女優・千紗を世に出すべく、必死の努力を続けるのが、プロダクション社長の上杉だ。
彼の様々な営業活動もすごいが、千紗という女の子のトップ女優への執念がすさまじい。この世界で頼りになるのは、「強くてできる男」であることを知っているのだ。
連載されたのが「日刊ゲンダイ」ということもあり、男性読者の興味を引くエロスもふんだんに盛り込まれている。
小説なので、もちろん誇張はあるが、芸能界の裏側、タレントプロダクションの熾烈な戦い、といった部分は迫力満点。
何しろ、新堂さん自身が、タレントを抱える「芸能プロ」の社長なのだ。
いや、芸能プロ社長が作家になったわけではない。逆だ。作家が芸能プロの経営に乗り出したのだから面白い。
もう一作は『アンチエイジング』。
加齢、老化を防ぐというか、抑えるというか、とにかく、より若さを維持しようという取り組みの悲喜劇が描かれている。
登場するのは、ひと組の夫婦。妻は妻なりに、夫は夫なりに、“アンチ”を欲する理由があるのだ。
最近の、よく見かけるクルマのCMで、「わたしたち、主婦で、ママで、女です!」みたいなコピーがある。
ま、確かにそうなんだけど、これって、どうしても最後の「女です」に力点があるように聞こえてしまい(違ってたらゴメンナサイ)、また、こんなふうに公衆の面前で(?)声高に叫ばれちゃうと、どこか居心地が悪いのはワタクシだけでしょうか。
世の男性が、「俺たち、サラリーマンで、父で、男です!」って叫ぶのも、きっとヘンな気分になるんだろうけど。
ま、とにかく、『アンチエイジング』に出てくる妻も、「主婦で、ママで、女です」の「女です」に重点を置くことに目覚めてしまい、あれこれ大変なことになっていくのですよ。
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