碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

確かにコラボだ、「ルパン三世VS名探偵コナン」

2009年03月28日 | テレビ・ラジオ・メディア
         ヴェスパニア王国ならぬ大学キャンパス          



物語の終わり近く。

「僕、まだオジサンの名前、聞いてないんだけど・・・」
「俺の名前?(ニヤリとして)ルパン3世」

なーんて台詞のやりとりをしているのが、あのコナン君と、あのルパンなのだ。

いやあ、すごい(笑)。

昨夜の日本テレビ「ルパン三世VS名探偵コナン~アニメ史上最強コラボ完成!!世紀の大泥棒と天才名探偵大激突!!伝説の(秘)王冠と誘拐された蘭!巨大な陰謀に危機一髪のルパンとコナン決着は!?今夜限りのテレビ初登場!!」である。

!!マーク盛りだくさんの“ご案内”に導かれ、しっかり拝見した。

ヴェスパニア王国の“お宝”。王室を舞台とした“陰謀”。

本当に同じ画面にいるコナンとルパン。

コナンも、ルパンも好きなので、見る前は、「さあ、どんなかなあ」と心配もしたが、十分楽しませていただいた。

完全な“異国”にしたことがよかったみたい。

でもね、それなりに面白かったことを前提に言えば、まあ、“コラボ”も結構なんだけど、これは、これで、この1回だけってことにして欲しいなあ。

「今夜限りの」って謳っているから大丈夫のはずだけど、「好評につき」なんて言わないで(笑)。

もちろん、「ホームズ対ルパン」という例もあるし、「コナン対ルパン3世」も悪くはないんだけど、やはりコナンにはコナンの、ルパンにはルパンの、それぞれ見事に確立された<世界観>があって、その世界の<ルール>や<約束>があって、そこに没入したいんだよね。

異種格闘技の面白さとは、また別だと思うのだ。

もしかしたら、「ウルトラマン対ゴジラ」みたいなもんで(笑)、それぞれの世界で活躍(?)してくれていたほうが、両方のファンには嬉しかったりして。


ちなみに、劇場版のゴヒイキは、ルパンなら「カリオストロの城」。コナンは野沢尚さん脚本の「ベイカー街の亡霊」です。

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