映画『アジャストメント』を観てきた。
理由その1、マット・デイモンの主演だから。
なんだかんだ言っても、彼が出ているものは、ほとんど観てきた。
理由その2、原作がフィリップ・K・ディックだから。
古くは『ブレードランナー』、そして『マイノリティ・リポート』などが映画化されている。
『アジャストメント』の原題は、「アジャストメント・ビューロー(調整局)」。
映画を観れば、「なるほど」と納得だ。
誰かが、私たちの“運命”を調整しているとしたら・・・・というお話である。
マット・デイモンが演じているのは、スラム出身の政治家、デヴィッド・ノリス。
現在は下院議員で、次に目指すは上院だ。
偶然出会ったバレリーナのエリースを好きになる。
エリース役は『プラダを着た悪魔』や『ガリバー旅行記』のエミリー・ブラント。
この二人の恋を、何者かが邪魔するんですね。「運命に反する」と言って。
ま、後はスクリーンでお確かめ下さい(笑)。
全体としては、「うーん、そういうお話なわけ?」というか、「これでいいの?」というか。
もちろん、それなりの“陰謀”なんかもあるんだけど、結局、物々しい「運命調整局」が総力を結集して、この1組の男女に関わっているだけなのが、何だかもったいないような・・・。
もっと壮大な物語をイメージしていた分、ちょっと肩すかし。
はじめから、異色の“ラブ・サスペンス”だと思って観れば、十分楽しめる1本かもしれません。