碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

今週の「読んで書いた本」 2011.06.05

2011年06月05日 | 書評した本たち

書評を書かせていただいて10年になります。

毎週、自分の専門分野(メディア関係)以外の本、小説やノンフィクションなど、いわゆる一般書を5~6冊読んで、書評を書きます。

それが10年続いているわけです。

それで、よく人から「速読術とか使ってるんですか?」と聞かれることがあります。

そんな時は、正直に「速読はしてません」と答えます。

速読術みたいなハウツー本は読んだこともないし、全く知りません。

速さを意識、というより何かを意識したりせず、むしろ集中して読むほうが、結果的には早く読めたりします。

ただ、複数の本を同時並行で読むことはします。

自分の机で読む本。

電車の中で読む本。

トイレの中で読む本(笑)。

そうやって1週間たつと5~6冊を読んでいるのです。

あとは原稿にする作業が待っています。

書評は、同じ版元が並んだりしないよう、編集段階で調整されますから、毎週、掲載される冊数は異なります。


「今週、読んで(書評を)書いた本」、正確には「今週、掲載された書評」は、以下の通りです。

田辺聖子 
『われにやさしき人多かりき~わたしの文学人生』 集英社

川村 湊 
『福島原発人災記~安全神話を騙った人々』 現代書館

垣谷美雨 
『夫の彼女』 双葉社

長島明夫ほか編 
『映画空間400選』 INAX出版



* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』最新号(6月9日号)に
  掲載されています。