今回の震災、そして原発事故は、さまざまなジャンルに影響を与えているが、出版界もまたその一つだ。
地震、津波、原発、原発事故、原子力、放射能といった文字がタイトルに入った新刊が膨大に出されている。
ちなみに、放射能・放射線関係で、最もわかりやすく、信頼感があったのは、東大放射線科准教授の中川恵一さんが書いた『放射線のひみつ』(朝日出版社)でした。
そして、過去に出版された本の中から“復刊”という形で、店頭に並んだものも多い。
本日入手したのは、そんな2冊。
田原総一朗さんの『原子力戦争』(ちくま文庫)と、寺田寅彦の『天災と国防』(談社学術文庫)だ。
とくに1976年に出版された田原さんのこの本には、政府、官僚、電力会社、地方といった、現在に通じる原発をめぐる利権構造が、きっちり描かれています。