碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

北海道・富良野で、対談「倉本聰vs.鈴井貴之」を収録

2011年06月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

札幌から富良野へ。

倉本聰さんと鈴井貴之さんの対談を収録した。

鈴井さんが「どうしても会いたかった」という倉本さんを、富良野塾のアトリエに訪ねるという形だった。

対談のテーマは「テレビ~創るということ」。

窓の外に森の緑が見え、木の香りのする室内で、二人はじっくりと語り合った。

鈴井さんが、先日観たばかりの舞台「帰国」(脚本・演出=倉本聰)の感想を伝える。



倉本さんが、「北の国から」などを例にして、“創作”に対する考え方を述べる。



 知識と金で、前例にならってつくるのが「作」。
 金がなくても智恵で零から前例にないものを
 生み出すのが「創」。


また鈴井さんが、自らの仕事の中で感じてきた、現場感覚を告白する。

そして倉本さんが、テレビはなぜ“現在のような状態”になったのかを冷静に分析していく。



こうして、休憩をはさむ余地もないほど白熱、かつ和気あいあいとした対談が続いた。

プロデューサーとして私が意図したのは「テレビによるテレビ論」だったが、予想以上の展開内容であり、「何かを生み出すこと」に対する真摯な探求の場となった。

この対談は、近々番組として放送する予定。

放送日など詳細は、あらためて告知させていただきます。