札幌から富良野へ。
倉本聰さんと鈴井貴之さんの対談を収録した。
鈴井さんが「どうしても会いたかった」という倉本さんを、富良野塾のアトリエに訪ねるという形だった。
対談のテーマは「テレビ~創るということ」。
窓の外に森の緑が見え、木の香りのする室内で、二人はじっくりと語り合った。
鈴井さんが、先日観たばかりの舞台「帰国」(脚本・演出=倉本聰)の感想を伝える。
倉本さんが、「北の国から」などを例にして、“創作”に対する考え方を述べる。
知識と金で、前例にならってつくるのが「作」。
金がなくても智恵で零から前例にないものを
生み出すのが「創」。
また鈴井さんが、自らの仕事の中で感じてきた、現場感覚を告白する。
そして倉本さんが、テレビはなぜ“現在のような状態”になったのかを冷静に分析していく。
こうして、休憩をはさむ余地もないほど白熱、かつ和気あいあいとした対談が続いた。
プロデューサーとして私が意図したのは「テレビによるテレビ論」だったが、予想以上の展開内容であり、「何かを生み出すこと」に対する真摯な探求の場となった。
この対談は、近々番組として放送する予定。
放送日など詳細は、あらためて告知させていただきます。