碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

【気まぐれ写真館】 春休みのグラウンド

2013年03月19日 | 気まぐれ写真館

今度は、「さとり世代」だって・・・

2013年03月19日 | 本・新聞・雑誌・活字

朝日新聞が、「さとり世代」という言葉をめぐる記事を掲載していた。
(3月18日)

「ゆとり教育」を受けた世代と年齢的にほぼ重なるそうで、「物心ついたときにはバブルが崩壊し、景気は後退。一方で、ネットが普及し、自ら足を運ばなくても欲しい情報が手に入る環境を享受してきた」
若者たちだという。

その特徴としては・・・・

 クルマやブランド品に興味がない
 必要以上に稼ぐ意欲はない
 パチンコなど賭け事をしない
 海外旅行への興味が薄い
 地元志向が強い
 恋愛に淡泊
 過程より結果を重視
 主な情報源はインターネット
 読書も好きで物知り


ふーん、なるほど。

それで「さとり世代」ですか。

わかる部分もあり、「そうかなあ」という部分もある。

この20年の日本の状況の中で育ってきたわけだから当たり前じゃん、という気もするし。

記事には「企業には危機感」の小見出しがあるけど、若者を単なる購買層とだけ捉えていれば、そうなるでしょう。

また、「労働現場」からは、「覇気を感じない」という声が挙がっているとも書いてあるが、じゃあ、「覇気を感じる」若者って、いつの時代ならいたと言うんだろう。

現実の若者たちはもっと多様で、「ゆとり世代」だ、「さとり世代」だという言葉だけでくくれるものではない。


それにしても、こういう「レッテル貼り」って、どれだけ意味があるんだろうか。

レッテルを貼ることで、何かわかった気になりたいだけじゃないのかな、とも思う。

ま、構いませんが(笑)。