碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

ギャラクシー賞大賞「死刑囚 永山則夫」のこと

2010年06月08日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』月曜版で連載中のコラム「テレビとはナンだ!」。

今週の掲載分では、「ギャラクシー賞」のことを書かせていただいた。


見出し:

ギャラクシー賞大賞「死刑囚 永山則夫」は10年に1本の傑作

コラム本文:

先週、テレビ界の大きな「賞」の一つ、ギャラクシー賞(放送批評懇談会主催)の贈賞式が行われた。

この賞はラジオ、報道活動、CMなど部門別の表彰だが、やはり注目はトリを飾るテレビ部門「大賞」である。
 
第47回ギャラクシー賞テレビ部門「大賞」は、NHKのETV特集「死刑囚 永山則夫~獄中28年間の対話」だった。

ディレクターを務めたのはフリーの堀川惠子さん。

撮影は制作会社ドキュメンタリージャパン所属の山崎裕カメラマンだ。

連続射殺魔と呼ばれた永山は1969年に逮捕され、97年に死刑が執行された。

その間に外部と交わした膨大な数の手紙や貴重な「肉声」、獄中結婚した元妻の証言などで構成されたのがこの番組だ。

母親との関係にまで踏み込んだ取材は、犯罪者というより一人の人間としての永山則夫を現出させていた。

この10年くらいに放送されたドキュメンタリーの中で傑出している。

拍手です。

今回は他にもドキュメンタリーの秀作が多かった。

静岡放送「日本兵サカイタイゾーの真実~写真の裏に残した言葉」、テレビ熊本「土に生きる~ダム水没予定地・ある農民の手記」、南海放送「ひだまり~今治大浜1丁目・6年の記録」等々。

ややもすればNHKの独壇場となるドキュメンタリーだが、民放の力作にも、もっとスポットが当たって欲しいと思う。
(日刊ゲンダイ 2010.06.08付)


いい番組が顕彰されることで、多くの人がその存在を知るようになれば、と思う。

NHK衛星第2では、テレビの各賞受賞作が放送される。

6月26日(土)~30日(水)「ザ・ベストテレビ」

文化庁芸術祭、地方の時代映像祭、日本民間放送連盟賞、放送文化基金賞、ATP賞、ギャラクシー賞など、2009年度の放送界を代表する番組コンクールの受賞作を、NHK・民放問わず一挙放送!

何とも太っ腹な、大盤振る舞いの好企画だ(笑)。


「バスケの慶早戦」は82対77

2010年06月07日 | 大学

基本的に、日曜は「原稿を書く仕事の日」であり、外出なんてしてちゃいけないことになっている。

しかし、今日も今日とて(笑)、高校のバスケット部に所属する息子が行くという「バスケの慶早戦」が気になり、後を追うように観戦、いや応援に。

日吉キャンパスの並木道を登っていくと、正面にどーんと控えている、入学式なんかを挙行する大講堂が会場だ。

中に入ると、ほぼ満席。

制服姿で応援する息子たちの一団を確認した後は、3階観覧席の木のベンチに座った。

さすがに大学生の試合は、ふだん見ている高校生のものとは段違いの迫力だ。

しかも慶早戦でありますから、応援合戦も賑やか、かつ華やかで楽しい。

試合のほうは、抜きつ抜かれつのシーソーゲームで、大声で応援する側も大変だったが、82対77で、慶応ユニコーンズの勝利だった。

終了間際には、慶応の岩下達郎選手(身長205センチ)の豪快なダンクシュートも見ることができたし。

仕事を放ったままで来たけど、よかった、よかった。

閉会式の塾歌(いわゆる校歌)まで、しっかり歌ってきました(笑)。

「キネマ旬報」の巻頭特集は『告白』

2010年06月06日 | 本・新聞・雑誌・活字

「キネマ旬報」(6月下旬号)の巻頭特集は、映画『告白』である。


・表紙は『告白』の主演女優・松たか子。

・松たか子、共演の岡田将生、企画者・川村元気、そして中島哲也監督へのインタビュー。

・批評は、北川れい子、田中栄司、宮台真司の3本。


「この役をやることで、『どう思われるのだろう?』といった気持ちもありました。でも次の瞬間、『どう思われてもいいかな』と割り切れたんです」

そう語っていた松たか子の“覚悟”は、しっかり作品に反映されている。

<言葉の備忘録>9 湊かなえ『告白』

2010年06月06日 | 言葉の備忘録

湊かなえさんの『告白』が出版されたのは08年。

気がつけば、その評価は以下の通り大変なものになっていた。

「週刊文春08年ミステリーベスト10」第1位
「ミステリが読みたい09年版」第3位
「このミステリーがすごい!09年版」第4位
「09年本屋大賞」第1位

この4月、映画化を前に文庫化(双葉文庫)され、1か月で7刷と好調だ。


本当に悪いのは誰ですか?
――湊かなえ『告白』

映画『告白』は、早くも今年の“マイ・ベストテン”入り

2010年06月06日 | 映画・ビデオ・映像

映画館で。

最近は、エンドロールになった途端に席を立ち、ぞろぞろと出口へ向かって観客が歩き始めることが多い。

私のように、映画を観はじめた小学生時代から現在に至るまで、館内が明るくなるまで画面を見つめているタイプは、すでに少数派だ。

しかし、今日は違った。

クレジットが映し出されても、ほとんど立ち上がる人がいない。皆、席についたままで、何かを反芻、もしくは再確認するかのようにスクリーンに向き合っていた。

私もまた、「この作品、ちょっと、とんでもないところに行っているんじゃないか」と、そのインパクトに圧倒されていた。

5日の初日に観た映画『告白』である。


松たか子が演じるのは、4歳の娘を殺された、シングルマザーの中学教師だ。

自分が担任であるクラスの生徒の中に、その犯人がいるという。

幼い娘はなぜ死んだ、いや殺されたのか。

誰が、なぜ、どのように殺したというのか。

本当に中学生の犯罪なのか。

もしそうならば、この女性教師は、どうしようというのか。

複数の登場人物の、まさに“告白”のみで構成された、「小説ならばこそ」と思わせる、湊かなえの原作小説。

脚本・監督の中島哲也は、原作に従いつつも、原作を超えて、「映画ならばこそ」を実現してしまった。

女性教師、生徒たち、その親、周囲の教員たち。

彼らの人間像が、それも一筋縄ではいかない人間像が、一筋縄ではない映像と文法で描かれていく。

中島監督特有の“けれん味”たっぷりな、鮮やか過ぎるほどの映像表現が散りばめらていながら、全体は腹にずしんと響く重低音に満ちている。

また、家庭とか、学校とか、社会とかに関して、何か“分かった風”の問題提起や告発もないところが見事だ。

そして、松たか子。

この人の、主に舞台で鍛えてきた演技の凄みが、スクリーン全体を支配している。

ああ、長年、“松たか子礼賛”を続けてきて、よかった(笑)。

今回は、しみじみ、そう思った。

早くも、今年の“マイ・ベストテン”入り確実(なーんてね)。

ほんと、すごい作品が出てきたものだ。

TBS「革命×テレビ」は、テレビ界に革命を起こせるか

2010年06月05日 | テレビ・ラジオ・メディア

「テレビとユーストリームとツイッターを連動して世界の様子を生中継」というフレコミの新番組「革命×テレビ(かくめいてれび)」が始まった。

TBS、日曜よる11時半からの30分。

司会は雨上がり決死隊と小林麻耶である。

タイトルがすごい。

なんてったって「革命テレビ」である。

番組名に「革命」の文字は珍しい。

しかもサブタイトルには「地球同時多発情報SHOW」とある。

「同時多発」も、その後につい「テロ」と続けてしまうほど、今や負のイメージが強い言葉だ。

さらに画面右隅には「世界の“今”を伝える革命的生放送です」と表示。

これはもう、相当なことをやってくれる、いや、やってくれないと視聴者は納得しないだろう(笑)。


さて、注目の第1回はどうだったのか。

繰り返すが、その革命たる所以は「テレビとUstream(ユーストリーム)とTwitter(ツイッター)の連動」である。

ユーストリームは生中継が出来る動画配信サービスだ。

「今世界では様々な面白いこと、すごいことが起きているんです。それをお見せしちゃう」と興奮気味の小林麻耶。

雨上がり・宮迫も「生放送で革命起こそうぜ!」とテンションだけは高い。

ただし、肝心の「世界8か所生中継」はモンゴルの飯屋とアメリカの浜辺で、後は新宿の居酒屋から若手芸人の打ち上げばかり“生中継”していた。って、おいおい(笑)。

確かに画面にはウランバートルにいる朝青龍が出てきた。

だが、画質が悪く、音声も聴きづらく、しかも途中で切れてばかり。

アメリカからはカブトガニを“生中継”したのだが、昼間なので動かない。

結局、事前収録された「夜のカブトガニ」を見せられた。

ただ、これが異様に大量のカブトガニで(笑)、ちょっとびっくり。

「最初からこのVTRを流せばいいのに」と、見ている誰もが思ったはずだ。

現地からレポートするのは、 “あまり忙しくない”若手お笑い芸人たちで、これが「革命特派員」と呼ばれる。

「世界笑える!ジャーナル」(TBS)における「芸人ジャーナリスト」と同じパターンだ。

また、突然小林が「ここからはニュースです」と言ってiPadを取り出す。

で、そのiPadの画面をカメラが映すのだが、さすがにカメラ経由では、文字を読むのはつらい。

そもそも報道セクションを持つテレビ局が「ヤフー・ニュース」を読み上げてどうする?という気もするが(苦笑)。

ツイッターも使っていることを強調すべく、茂木健一郎やハマコーのつぶやきを紹介するが、番組の中身としては、ほとんど意味がなかった(笑)。


テレビとユーストリームとツイッター。

新しく出てきたメディア・ツールを、番組に生かそうとすること自体は悪くない。

要は、その生かし方だ。

互いの相性や、組み合わせの妙もあらばこそ、ただ取ってつけただけという“無理やり感”と“安直さ”が、何とも情けないのだ。

特にユーストリームに関しては、そのメディアとしての可能性を“矮小化”しているとさえ思う。

この番組はソフトバンクの一社提供であり、まあ、番組全体が30分のCMみたいなもので、そう簡単には止めない(打ち切らない)かもしれない。

6日の第2回目は相当の“修正”をしてくるとはいえ、「これで毎週の生放送、大丈夫?」と、ついつい“革命”の行方が心配になる新番組でした。

マスコミ4媒体の広告費

2010年06月04日 | テレビ・ラジオ・メディア

八王子の東京工科大で授業「メディア産業論」。

今日のテーマは広告だった。

で、2009年のマスコミ4媒体の広告費、以下の如し。

「テレビ」: 1兆 7,139億円(前年比89.8%)
「ラジオ」:   1,370億円(同 88.4%)
「新聞」:    6,739億円(同 81.4%)
「雑誌」:    3,034億円(同 74.4%)

「マスコミ4媒体」合計:2兆8,282億円 (前年比85.7%)。

これは大変なわけです。
 
教室から外に出ると、風はあるものの晴天。

校舎にカメラを向けたら、なんだか合成写真みたいだ(笑)。

第47回ギャラクシー賞の贈賞式④ 志賀信夫賞

2010年06月04日 | テレビ・ラジオ・メディア

今回、新たに設けられたのが、広く放送文化に貢献した個人に贈られる「志賀信夫賞」だ。

その第1回受賞者は、澤田隆治さん。

「てなもんや三度笠」から「花王名人劇場」まで、ずっと楽しませていただいてきた。

ステージには、由美かおるさん(びっくりの若さ!)も登場して、祝福。

おめでとうございます!

第47回ギャラクシー賞の贈賞式③ 個人賞

2010年06月04日 | テレビ・ラジオ・メディア

テレビ部門の「個人賞」は、笑福亭鶴瓶師匠。

インタビュアーを軽くいじるだけで、会場全体を笑わせていた。


●個人賞●

笑福亭鶴瓶

「A-Studio」(TBS)、「きらきらアフロ」(テレビ大阪)、「スジナシ」(CBC)、「鶴瓶の家族に乾杯」(NHK)の出演


おめでとうございます!

第47回ギャラクシー賞の贈賞式② テレビ部門

2010年06月04日 | テレビ・ラジオ・メディア

第47回ギャラクシー賞の「テレビ部門」。

大賞は、ETV特集「死刑囚 永山則夫~獄中28年間の対話」(日本放送協会 2009年10月11日放送)だった。

ディレクターは、フリーの堀川惠子さん。撮影は、ドキュメンタリージャパンの山崎裕さんだ。(写真)

山崎さん以外にも、録音の森英司さん、編集の吉岡雅春さんと、旧知の方々の名前があって嬉しくなる。

選奨の中のNHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言」では、慶応SFC時代の教え子である佐々倉大が、カメラマンを務めていた。こちらも拍手だ。


優秀賞などは、以下の通りです。

●優秀賞●
HTBスペシャルドラマ「ミエルヒ」
(北海道テレビ放送 2009年12月19日放送)

日曜劇場「JIN―仁―」
(TBSテレビ 2009年10月11日~12月20日放送)

カミングアウトバラエティ!秘密のケンミンSHOW「2010年今年もよろしく友愛スペシャル」
(読売テレビ放送/ハウフルス 2010年1月7日放送)

●選奨●
SBSスペシャル「日本兵サカイタイゾーの真実~写真の裏に残した言葉」
(静岡放送)

映像'09「DNA鑑定の呪縛」
(毎日放送)

NNNドキュメント'09「塀の外で見つけた居場所~罪を犯した障害者たち」
(長崎国際テレビ)

「土に生きる~ダム水没予定地・ある農民の手記」
(テレビ熊本)

シリーズ激動の昭和「最後の赤紙配達人~悲劇の“召集令状”64年目の真実」
(TBSテレビ/ドリマックステレビジョン)

NHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言」
(日本放送協会)

「桑田佳祐の音楽寅さん」
(フジテレビジョン)

NNNドキュメント'09「ひだまり~今治大浜1丁目・6年の記録」
(南海放送)

ハイビジョン特集「『津軽』生誕100年 太宰治と故郷」
(日本放送協会/テレコムスタッフ)

「深夜食堂」
(「深夜食堂」製作委員会)

●特別賞●
ETV特集「シリーズ 日本と朝鮮半島2000年」
(日本放送協会 2009年4月26日~2010年1月31日放送)


おめでとうございます!

第47回ギャラクシー賞の贈賞式① 報道活動部門

2010年06月04日 | テレビ・ラジオ・メディア

昨日(3日)の夕方、恵比寿のウエスティンホテルで行われた、第47回ギャラクシー賞の贈賞式に出席。

選奨委員を務めさせていただいている「報道活動部門」は、以下のように決まった。

ステージ上には、北海道や九州からも来て下さった方々が。(写真)


●大賞●
ナマ・イキVOICE~オンナたちの小さな挑戦・20年
(鹿児島テレビ放送 1990年5月~現在)

●優秀賞●
NEWSゆう+「追及!終わらない年金問題」
(朝日放送)

聴覚障害偽装事件における一連の報道
(札幌テレビ放送)

●選奨●
上伊那の戦争遺構シリーズ
(伊那ケーブルテレビジョン)

関西発 いのちのラジオ 災害への備え「わかってはいるけれど…」を超えるために
(AMラジオ災害問題協議会(NHK大阪放送局 朝日放送 毎日放送 ラジオ大阪 ラジオ関西 KBS京都 和歌山放送))

通年企画「議会ウォッチ」
(北海道テレビ放送)


おめでとうございます!

<言葉の備忘録>8 内田樹『街場のアメリカ論』

2010年06月03日 | 言葉の備忘録

2005年に単行本として出た内田樹さんの『街場のアメリカ論』(NTT出版)が、先日「文春文庫」に入った。

この文庫版の「あとがき」で、内田さんは「二〇一〇年に読んでもわりとリーダブルだな」と自画自賛(笑)していらっしゃいますが、これは本当です(笑)。

いや、自国に置かれている“他国の軍事基地”の問題(だけじぇないけど)で、国家のトップの首が飛ぶような状況下では、ますます必読の書かもしれません。


改めてアメリカについて考えること、より厳密にはアメリカについて考えるときに日本人はどのように知性が不調になるのかについて考えることが要請されている
――内田樹『街場のアメリカ論』


鳩山・小沢ダブル辞任と報道

2010年06月03日 | テレビ・ラジオ・メディア

昨日の朝、大学で鳩山・小沢ダブル辞任を知った。

「うーん、なんだかなあ」と、やや脱力しつつも教室へ。

授業は「メディアと文化」で、ちょうどテレビ報道についての回だった。

「授業はライブだ」が持論なので(笑)、少し辞任問題と報道に触れた・・・・


ここしばらく、新聞もテレビも、政治報道の論調は「鳩山さん、辞めなさい」だった。

もちろん、「普天間」問題やら「政治とカネ」の問題やら、突っ込み処は山ほどあったのは確かだけど。

ならば、新聞やテレビは、日本を自民党時代に戻したいのか?

というか、読者や視聴者がそう思わざるを得ないような調子だった。

で、ホントに辞めちゃった(笑)。

すると、新聞やテレビは「8カ月で辞めるとはナンだ」とか「政権交代はナンだったんだ」とか言っている。

「あなたたちは、どうしたいのさ?」と聞いてみたくなる。

ここしばらく鳩山政権の支持率(マスコミの調査による)はぐんぐん低下していたが、それを“世論”だ、“国民の声”だと単純にいえたのかどうか。

なぜなら、新聞・テレビなど大マスコミによる、「倒すぞ、鳩山政権」猛烈キャンペーンともいうべき報道が続いていたからだ。

マッチポンプとは言わないが、かなりの世論誘導だった。

というわけで、鳩山降ろしが実現した。

今後、新聞・テレビは、どんな報道を展開するのか。

まずは民主党の代表選挙というイベントで耳目を集め、その結果でまたしばらくは読者・視聴者を引っ張ることになる。

そして7月には参院選だ。

今、我々に必要なのは、マスコミが伝える流れに身を任すのではなく、まさに自分のアタマで考えることだと思う。


・・・・というような話をして、授業の“本編”へと入っていったのでした。

『ニューズウイーク日本版』もiPad特集

2010年06月02日 | 本・新聞・雑誌・活字

先週から今週にかけて、かなりの数の雑誌で「iPad特集」が組まれた。

『ニューズウイーク日本版』6月2日号もそうだ。

「ケータイとPCの間にあるもの」「必需品ではないが楽しい」といった評価が目についた。

大学の教室でも、使っている学生を目撃。

聞けば、とっていた新聞を解約して(笑)、iPadの利用費に当てるそうだ。

そうなっちゃうのか、と複雑な思いではある。

藤田博司先生の出版記念会

2010年06月02日 | 本・新聞・雑誌・活字

元上智大学教授の藤田博司先生が、新著『どうする情報源~報道改革の分水嶺』(リベルタ出版)を上梓された。

ジャーナリズムにおける情報源の“秘匿”ではなく、情報源の“公開”について論じたものだ。

藤田先生、いわく・・・・

「関係者」や「関係筋」で、何が「わかった」と言えるのか?

「情報源の開示」こそが、報道への信頼を生む!



出版記念の集まりが、霞が関のプレスセンターで開かれた。

新聞社、通信社、大学などから多くの参加者があった。

9階の会場から見える日比谷公園の眺めがとてもいい。

まるでニューヨークのセントラルパークみたいだ。行ったことないけど(笑)。