照る日曇る日 第1963回
なんでもパシュラル先生ときたら、
「ときどき お月さまをなでにいく」
「お星さまを とりにいく」
「お星さまは あたたかかったり つめたかったりする」
んだそうだ。
哲学者のガストン・パシュラールをイメージしたという「パシュラル先生」がその春風駘蕩たる人世観、あるいは恥ずかしすぎて今まで一度も使ったっことのない言葉をあえて使うなら、世界観を、存分に披歴した、さながらポエジーのごとき絵本である。
添えられた小さな絵も、また詩的で、素敵だ。
なお作者は元岩波ホールの社員で、退職後はジョージア映画の興隆に力を注いでいる人のようだ。
肝っ玉かあさんが3人息子を叱咤する解体仕事の見事な出来栄え 蝶人