便利で使いやすい裁縫セット
写真の左側二枚は「裁縫セット」です。
いちばん左の写真の黄色いふたを開けると、箱の中には針山、糸通し器、ハサミなどが入っています。
取っ手の付いた、いちばん上のふたをスライドさせて裏返すと、針山や糸通し器などの取付口となっています。
箱の後ろ上の黄色い所からは、赤、白、黒の糸が出ていて、いつでも好きなだけ引き出せるようになっています。
日本舞踊着付けの現場では、大変重宝しています。
箱の寸法は、幅23㎝、高さ22㎝、奥行き18㎝ほどです。
裁縫セットに欠かせない糸巻き器
裁縫セットのボビンの糸がなくなると、活躍するのが糸巻き器です。
この糸巻き器は二代目で、最初は手動でした。
現場に出る前にボビンを点検して少なくなった糸を補充するわけです。
箱の中には、4.5ボルトのモーターと補助機器が入っています。
箱の寸法は、幅14㎝、高さ15㎝、奥行き8㎝ほどです。
この裁縫セットはあくまでも個人用。大きな舞踊の会には、高さ120㎝くらいのものがあります。
いずれも手づくりです。
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「縫い締め絞り」の指貫です。
この指抜きは、有松絞りの「縫い締め絞り」の職人さんが、宮崎の「きつけ塾いちき」にお越しになった時にプレゼントされたものです。
それ以来、この指貫を使うようになりました。
日本舞踊の着付けでは、衣裳を糸で留める作業があります。そうしないと踊っているうちに着崩れるからです。
もちろん着崩れてもいい演目もあるわけですが…
衿を縫う時など、生地は厚いし衿芯も入っているとなると、カヨワイ女の指先では針が通っていかないのです。
そんな時の強い味方が「有松の指抜き」。
簡単ですので、ご自分でお作りになっては如何でしょうか。
ご自分の持っていらっしゃる生地(あまり薄いものはさけて…)で、十円玉をくるんでお造りになってはいかがでしょうか。
ご希望の方にはお作り致しますが、ご自分でお作りになった方が愛着も湧くと思います。
帯結びの時、指にかけていても、この指抜きは邪魔になりません。
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