新たな帯結びも学んで…
鹿児島の「きつけ塾いちき」は、来年の成人式に向けて、振袖の着付けのおけいこが始まりました。
題して「振袖特訓」。
プロの着付けを自分のものにするため、積極的に学ぶ方のために行われています。
今日は「昼の部」と、「夜の部」に分かれて技術のお勉強をしました。
使わないと落ちてしまうプロの技術
今年の成人式から7か月。ベテランでも、日頃着付けをしていないと自分の手が忘れかける時期。
この時期から訓練を始めておかないと手が忘れるのです。
むかし、ベテランの看板書きの職人さんが、お休みの日でも筆を使っていたのを思い出します。
スポーツでも、さぼっていると記録を守れません。
着付けも、身体が覚えるまで使わないと落ちてしまう、デリケートな技術なのです。
自分できものを着れる技術と、料金を頂いて着付けをさせて頂く技術は根本的に違います。
がんばって、プロの技術を学びましょう。
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七世・中村芝雀から、五世・中村雀右衛門へ
人間国宝、四世・中村雀右衛門の次男として生まれ、芸を積み重ねてきた七世・中村芝雀丈。
現在では播磨屋(中村吉右衛門)さんの相手役などをはじめ、歌舞伎界では欠かすことのできない名女形。「京屋の若旦那」。
来年の3月から、父でもある先代、四世中村雀右衛門(人間国宝)の名跡を継ぐことになりました。
芝雀丈、ご本人の襲名についてのご挨拶は、下の中村芝雀オフィシャルウエブサイトでご覧いただけます。
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八千代座で食事をご一緒させていただきました。
「きつけ塾いちき」のOB会では、折りに触れて歌舞伎観劇を行なっています。
播磨屋(中村吉右衛門)さんと出ていらした芝雀さんと、お食事をご一緒させて頂いたのは、二年前の「八千代座」でした。
気軽にお話の出来る、人間味あふれる方。それが参加した人たちの感想でした。
私どもは、歌舞伎衣裳の着付けをさせて頂いているので、歌舞伎役者に会ったら、必ず衣裳の話をお聞きします。
「女形が裾引きの着付けをする衣裳方に、一番望むことは何ですか。」という私の質問に、芝雀丈の答えは次のようなものでした。
「裾はキッチリ入れてもらいなさい。裾がしっかり入ると動いたときについてくる。亡き父(先代四世雀右衛門)が常々言っていたことですが、私もそうしています。」
これまで、松竹衣裳の常務、故・岸田先生に三十年間、「裾を入れることの大切さ」を学んできましたが、芝雀さんに出会えて、裾引きの基本について、確信を持たせて頂きました。
来年の襲名興業「博多座公演」にはみんなで伺い、お食事をご一緒させて頂きたいと願っています。
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毎年の認定者に「時代風俗衣裳」をご紹介
「きつけ塾いちき(宮崎きもの学院)」は、「第35回講師認定証授与式」及び「秋のきものフェスティバル」今年の11月に開催することになりました。
毎年「フェスティバル」では、認定証を授与された皆さまへのお祝いを込めて、時代風俗衣裳の着付けや、和文化に触れる催しを行なってまいりました。
昨年は、歌舞伎や日本舞踊でお馴染みの「大口袴の着付けショー(鏡獅子)」をご覧頂きました。(下の写真)
今年は「十二単」のモデルを募集しています。
今年の「フェスティバル」の着付けショーは「十二単」です。
「十二単」は俗称で、正式には「五つ衣、唐衣、裳」と言いますし、皇室の皇后さまがお召しになる十二単は、「御五つ衣、御唐衣、御裳の御服(おんいつつぎぬ、おんからぎぬ、おんものおんふく)」と言います。
下の写真は、ずいぶん昔…大分合同新聞の正月特集号に掲載された、市来学院長監修の十二単です。
この十二単の着付けショーを行なうに当たり、モデルを募集することになりました。
十二単のモデルは滅多にないチャンス。
下記の条件でモデルになりたい方がいらっしゃいましたらお知らせくださいませ。
●11月5日(木)の当日と、それ以前にカツラ合わせやリハーサルで時間の取れる女性の方。
●18才から25才までの女性。(ただし、高校生除く)
●身長は158~163㎝
ご連絡先は、0120-29-8144 「きつけ塾いちき(宮崎きもの学院)」事務局
メールは、 kimono@isyoukata.com
お待ち申し上げております。