暮らしと眠りの関係
生田調剤薬局発行「ちょっとお耳を 薬局です」 2010年4月号より
今回は、アンケートの回答で“希望するテーマ”として寄せられた“睡眠について”を取り上げます。
きちんと睡眠をとることは日常生活を送るうえで必要不可欠ですが、実際には睡眠時問を削って仕事をしたり、質の良い睡眠をとれずに悩んでいる人がすくなくありません。
睡眠時間を見直す
○睡眠時間は年齢の影響が大きく、1日の平均睡眠時間は10代で8~10時間、20~50代で6.5~7.5時間、60代以上で6時問弱と、高齢になるほど短くなります。加齢とともに、「長く、深く」眠ることは難しくなるのです。
「ぐっすり眠れない」という方は、眠くなるまで寝床に入らず、朝も少し早めに起きるようにすると、熟睡感を得るのに効果的です。
○一方で、昼間に強い眠気で困っている人については、睡眠時間が足りているかを見直してみる必要があります。休日になると昼ごろまで寝てしまうなど、睡眠時間が普段より2時間以上長くなる場合は、日頃の睡眠時間が不足していると考えられます。
多くの人の場合睡眠時問を1時間ほど延長することで昼間の眠気が軽減されます。それでもまだ昼間の眠気が残るような場合は、睡眠時無呼吸症侯群などの睡眠障害を有していることがあるので、睡眠専門の医院・病院への受診をお勧めします。
日中の過ごし方
1、朝日を浴びる:朝の強い光を浴びると、体内時計が「もう朝が来た」と認識し、体のリズムを地球の24時間のリズムに合わせようとします。
2、朝食を取る:朝食を食べると消化器官が動き出し1目の始まりを体に合図します。
3、運動と昼寝:日中はなるべく体を動かし、昼と夜のメリハリをつけましょう。寝る2時間ぐらい前までの軽い運動習慣をつけると、よいでしょう・昼寝をするなら、午後1~3時に10~20分の仮眠をとるとよいでしょう。
寝る前の過ごし方
1、照明は暗めに:夜の時問帯は照明を暗めにして、ゆったりリラックスして過ごします。パソコンや、携帯電話の画面の明るさにも注意が必要です。
2、し好品に注意:飲酒は一時的に眠りを誘いますが、その後の利尿作用から夜間後半の睡眠を障害します。コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶などは、カフェインを含み覚せい作用を有しています。
夕方以降はカフェインを含まない麦茶、そば茶、ハーブティーなどがよいでしょう。
3、入浴の仕方:寝る直前に熱いお風呂に入ると、体がほてり寝付きにくくなります。寝る1~2時間前に少しぬるめのお風呂に入るか、熱いお風呂であればより早い時間に入るとよいでしょう。
4、寝室の環境:寝室の室温や湿度を調節したり、光や音を通さないカーテンを使用したりなど寝室にも気配りが必要です。
必要に応じて薬を服用することもありますが、その場合でも暮らしの中でできる工夫をし、快適な睡眠を確保しましょう。
ついつい夜更かしをして、どうしても寝不足になりがちな今日このごろ。昼間にウトウトと眠たくなってしまいます。
ブログやフォト蔵、ネット検索にのめりこんで、いつの間にか0時を回ってしまいます。
時間を決めて、早めに寝るようにしないといけませんね!
薬食同源 あさり(浅蜊)
名前のとおり遠浅の浜辺で獲れる二枚貝の一種です。たくさん獲れたことから「漁(あさ)る」が語源とも言われています。あさりは1年中出回っていますが、2~5月は身が太りうまみも増します。
○栄養
あさりは貝類の中でもビタミンB12を最も多く含みます。ビタミンB12は赤血球の産生や神経機能の維持に関与しています。さらに鉄も多く含むので貧血防止に効果があります。
また、アミノ酸の一種であるタウリンも多く含みます。タウリンには血液中のコレステロール値の上昇を抑える働きがあり動脈硬化予防になるほか、肝臓の調子を整えるので血糖値の高い人、血圧の高い人にも効果的です。
○砂抜き
あさりを料理するとき必ず必要になってくるのが砂抜きです。あさりの砂抜きは、水1リットルに対して小さじ1の割合で作った塩水につけ、常温で暗い所に一晩くらいおいておくと良いでしょう。
○豆知識~あさりの佃煮は鉄分倍増!!~
あさりは鉄分を多く含みますが、佃煮や水煮缶にすると鉄分の量が5倍にもなると言われています。貧血に欠かせない食材のひとつです。(ただし、食べすぎは塩分に注意!!)
生田調剤薬局発行「ちょっとお耳を 薬局です」 2010年4月号より
今回は、アンケートの回答で“希望するテーマ”として寄せられた“睡眠について”を取り上げます。
きちんと睡眠をとることは日常生活を送るうえで必要不可欠ですが、実際には睡眠時問を削って仕事をしたり、質の良い睡眠をとれずに悩んでいる人がすくなくありません。
睡眠時間を見直す
○睡眠時間は年齢の影響が大きく、1日の平均睡眠時間は10代で8~10時間、20~50代で6.5~7.5時間、60代以上で6時問弱と、高齢になるほど短くなります。加齢とともに、「長く、深く」眠ることは難しくなるのです。
「ぐっすり眠れない」という方は、眠くなるまで寝床に入らず、朝も少し早めに起きるようにすると、熟睡感を得るのに効果的です。
○一方で、昼間に強い眠気で困っている人については、睡眠時間が足りているかを見直してみる必要があります。休日になると昼ごろまで寝てしまうなど、睡眠時間が普段より2時間以上長くなる場合は、日頃の睡眠時間が不足していると考えられます。
多くの人の場合睡眠時問を1時間ほど延長することで昼間の眠気が軽減されます。それでもまだ昼間の眠気が残るような場合は、睡眠時無呼吸症侯群などの睡眠障害を有していることがあるので、睡眠専門の医院・病院への受診をお勧めします。
日中の過ごし方
1、朝日を浴びる:朝の強い光を浴びると、体内時計が「もう朝が来た」と認識し、体のリズムを地球の24時間のリズムに合わせようとします。
2、朝食を取る:朝食を食べると消化器官が動き出し1目の始まりを体に合図します。
3、運動と昼寝:日中はなるべく体を動かし、昼と夜のメリハリをつけましょう。寝る2時間ぐらい前までの軽い運動習慣をつけると、よいでしょう・昼寝をするなら、午後1~3時に10~20分の仮眠をとるとよいでしょう。
寝る前の過ごし方
1、照明は暗めに:夜の時問帯は照明を暗めにして、ゆったりリラックスして過ごします。パソコンや、携帯電話の画面の明るさにも注意が必要です。
2、し好品に注意:飲酒は一時的に眠りを誘いますが、その後の利尿作用から夜間後半の睡眠を障害します。コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶などは、カフェインを含み覚せい作用を有しています。
夕方以降はカフェインを含まない麦茶、そば茶、ハーブティーなどがよいでしょう。
3、入浴の仕方:寝る直前に熱いお風呂に入ると、体がほてり寝付きにくくなります。寝る1~2時間前に少しぬるめのお風呂に入るか、熱いお風呂であればより早い時間に入るとよいでしょう。
4、寝室の環境:寝室の室温や湿度を調節したり、光や音を通さないカーテンを使用したりなど寝室にも気配りが必要です。
必要に応じて薬を服用することもありますが、その場合でも暮らしの中でできる工夫をし、快適な睡眠を確保しましょう。
ついつい夜更かしをして、どうしても寝不足になりがちな今日このごろ。昼間にウトウトと眠たくなってしまいます。
ブログやフォト蔵、ネット検索にのめりこんで、いつの間にか0時を回ってしまいます。
時間を決めて、早めに寝るようにしないといけませんね!
薬食同源 あさり(浅蜊)
名前のとおり遠浅の浜辺で獲れる二枚貝の一種です。たくさん獲れたことから「漁(あさ)る」が語源とも言われています。あさりは1年中出回っていますが、2~5月は身が太りうまみも増します。
○栄養
あさりは貝類の中でもビタミンB12を最も多く含みます。ビタミンB12は赤血球の産生や神経機能の維持に関与しています。さらに鉄も多く含むので貧血防止に効果があります。
また、アミノ酸の一種であるタウリンも多く含みます。タウリンには血液中のコレステロール値の上昇を抑える働きがあり動脈硬化予防になるほか、肝臓の調子を整えるので血糖値の高い人、血圧の高い人にも効果的です。
○砂抜き
あさりを料理するとき必ず必要になってくるのが砂抜きです。あさりの砂抜きは、水1リットルに対して小さじ1の割合で作った塩水につけ、常温で暗い所に一晩くらいおいておくと良いでしょう。
○豆知識~あさりの佃煮は鉄分倍増!!~
あさりは鉄分を多く含みますが、佃煮や水煮缶にすると鉄分の量が5倍にもなると言われています。貧血に欠かせない食材のひとつです。(ただし、食べすぎは塩分に注意!!)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます