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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

米 34年ぶりに原発認可 スリーマイル島後初 “福島の事故黙殺”

2012-02-12 23:23:27 | 原子力発電・放射能汚染・自然エネルギー
米 34年ぶりに原発認可 スリーマイル島後初 “福島の事故黙殺”

アメリカのあのスリーマイル島の原発事故以後、なんと34年ぶりにはじめて原発建設が認可された。
その事実をどのように報じたか・・。
「しんぶん赤旗」と「朝日新聞」の記事の落差をご覧あれ・・・



まずは、「しんぶん赤旗」の記事。【ワシントン=小林俊哉】
 米原子力規制委員会(NRC)は9日、南部ジョージア州での新規原発建設の計画を認可しました。原子炉建設の認可は1978年以来、34年ぶりです。ただ、5人の委員による採決では、ヤツコ委員長が反対するなど、福島第1原発事故を受け、安全性への懸念も出ています。
 認可されたのは、米電力大手サザンによる同州ボーグルでの原子炉新設計画です。稼働中の原発に加え、東芝子会社の米ウェスチングハウス(WH)が開発した新型原子炉2基が、16年に稼働を予定しています。同原子炉の設計については、昨年12月にNRCがすでに認可していました。



ボーグル原子力発電所。中央が既存の1、2号炉、左側が3、4号炉建設予定地(CharlesCWatsonJr氏提供)

 米国では現在、104の原子炉が稼働していますが、79年のスリーマイル島原発事故以来、原発に対する国民の強い懸念を背景に、新規建設は凍結されていました。
 エネルギーの石油依存を緩和すると主張するオバマ政権は、「クリーンエネルギー」の一部として原発を重視し、政権発足以来、新規建設に前向きな姿勢を示していました。ただ、昨年3月の福島での事故を受け、米市民の間には、原発の安全性を疑問視する声が根強くあります。
 同日の公聴会では、4人の委員が賛成。反対したヤツコ委員長は声明で、福島での事故の「教訓」から、NRCとして安全性強化の新提言を行っている最中であり、「引き続き、残された課題も多い」と指摘。「あたかも福島の事故がなかったかのように、認可に賛同するようなことはできない」としました。
 米メディアによると、オバマ政権は、ボーグル原発計画に83億ドル(6400億円)の政府ローンを提案しているといいます。
 市民からも批判の声があがっています。環境市民団体「クリーンエネルギレのための南部連合」は、「NRCは福島の惨事の重要な教訓を学ばず、認可を与えている」と非難。連邦政府によるボーグル原発への資金貸し付けは違法などとして、差しし止め訴訟を起こすと表明しでいます。


【スリーマイル島原発事故】
 1979年3月28日未明、米ペンシルベニア州にあるスリーマイル島原発2号機で発生した米史上で最も深刻な原発事故。2次冷却水ポンプなど機器の故障と人為的ミスが幾つも重なった結果、露出した炉心が空だき状態となり、半分が溶融。放射性物質を含んだ水蒸気が外部に漏れ出し、付近の住民が大規模避難Uました。 (ワシントン=時事)


「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年2月11日付掲載


続いて「朝日新聞」の記事。
朝日の記事は 米原発応援
朝日の記事は 米原発応援 posted by (C)きんちゃん

いろいろ取り繕っていますが・・・。
 「発電時に二酸化炭素を出さない原発は、地球温暖化対策としての位置づけと、米国では中東への石油依存から脱却するという安全保障上の意味がある」と新原発建設を肯定的に受け止めている。
 「米原子力エネルギー協会(NEI)のピーターソン副理事長は公共放送NPRに対して「これは『ルネッサンス(復活)』ではない。新世代原子炉にとっての一波だ」と述べた。」とまで紹介して、「安全??」な原子炉だとも言いたいのだろうか!
 「長年、申請がなかったため、NRCの審査に時間がかかり、材料費や建設コストも上昇。マサチューセッツ工科大が09年に出した報告書は、03年に比べて建設費が2倍になった。東京電力福島第一原発事故の影響で、安全対策の費用が増えるとの見方もある。」と報道。それなら、あえて危険な原発を作る必要が本当にあるのか・・・。
 新エネルギーの台頭を報じながら、その一方で、「NRCの特別チームは昨夏、「福島原発事故のような出来事が米国で起きるとは考えにくい」との報告書をまとめた。」などと報じ、アメリカの原発建設再開を擁護しているなんて日本のメディアの風上にもおけないですね。

「朝日新聞」2012年2月12日付朝刊より・・・



一般的に「良心的」といわれる「朝日新聞」ですが、その実態が垣間見えた報道でした。


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