ジェンダーガイドライン ポイント③ 男女間に優劣や上下関係があるかのような扱いをしない
ジェンダーガイドラインのポイント③は「男女間に優劣や上下関係が存在するかのような扱いをしない」です。
新聞ではよく問答形式でニュースを解説します。その場合、男性が説明役で、女性が聞き役となっていることが普通でした。また政治や外交など難しい話は男性が担当し、暮らしの問題などは女性が話すことが当然のようにされてきました。このように、これまで当たり前だった記事のスタイルにも、男女間に優劣がないか、ジェンダー平等の視点で見つめ直していきます。
また男性を「主人」、女性を「夫人」とも書きません。
「主人」とは「自分の仕えている人」のことです。言語学者の遠藤織枝さんによると、新聞紙上では明治時代には「夫」が多く使われていたが、戦後になって「主人」を使う人が多くなったといいます。
『日本国語大辞典』(右)と『暮らしのことば語源辞典』から
日本国語大辞典などをみると「夫人」の「夫」は「扶」のことで「夫を助ける」という意味だとされます。「夫人」とは「夫を助ける人」のことで、平等な関係ではありません。そのため、たとえば「昭恵夫人」ではなく「妻の安倍昭恵氏(さん)」と書くようにします。「しんぶん赤旗」は、言葉の上でも男女を対等な存在として描くことを追求していきます。
(河邑哲也)
(毎週水曜日付に掲載予定です)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2023年1月18日付掲載
「夫人」という用語ですが、30年以上前、僕が日本共産党の神戸中地区で「しんぶん赤旗」出張所の仕事をしていた時のこと。
発行される領収書の集金者名に「○○夫人」というものが残っていました。
とある支部の人から「私は夫の付属物ではない」「変えてほしい」と指摘されたことがあります。
言われることは当たり前の事。早速「婦人」に変更しました。
「主人」「夫人」はあからさまですが、それ以外にも男女間で優劣、上下関係をつける言葉はあると思います。
ジェンダーガイドラインのポイント③は「男女間に優劣や上下関係が存在するかのような扱いをしない」です。
新聞ではよく問答形式でニュースを解説します。その場合、男性が説明役で、女性が聞き役となっていることが普通でした。また政治や外交など難しい話は男性が担当し、暮らしの問題などは女性が話すことが当然のようにされてきました。このように、これまで当たり前だった記事のスタイルにも、男女間に優劣がないか、ジェンダー平等の視点で見つめ直していきます。
また男性を「主人」、女性を「夫人」とも書きません。
「主人」とは「自分の仕えている人」のことです。言語学者の遠藤織枝さんによると、新聞紙上では明治時代には「夫」が多く使われていたが、戦後になって「主人」を使う人が多くなったといいます。
『日本国語大辞典』(右)と『暮らしのことば語源辞典』から
日本国語大辞典などをみると「夫人」の「夫」は「扶」のことで「夫を助ける」という意味だとされます。「夫人」とは「夫を助ける人」のことで、平等な関係ではありません。そのため、たとえば「昭恵夫人」ではなく「妻の安倍昭恵氏(さん)」と書くようにします。「しんぶん赤旗」は、言葉の上でも男女を対等な存在として描くことを追求していきます。
(河邑哲也)
(毎週水曜日付に掲載予定です)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2023年1月18日付掲載
「夫人」という用語ですが、30年以上前、僕が日本共産党の神戸中地区で「しんぶん赤旗」出張所の仕事をしていた時のこと。
発行される領収書の集金者名に「○○夫人」というものが残っていました。
とある支部の人から「私は夫の付属物ではない」「変えてほしい」と指摘されたことがあります。
言われることは当たり前の事。早速「婦人」に変更しました。
「主人」「夫人」はあからさまですが、それ以外にも男女間で優劣、上下関係をつける言葉はあると思います。
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