古希 70歳を祝う
新聞では70歳の祝いを「古希」としているが、本来は「古稀」と書くのではないか、という質問が寄せられました。
この言葉は、中国の詩人・杜甫(とほ)(712~770年)が47歳の時に書いた詩「曲江」の一節「人生七十古来稀なり」からきています。「(酒代の借金は行く先々にあり)どうせ70歳まで生きられるのはめったにない(だから今のうちに飲んで楽しんでおきたいものだ)」と、酒で憂さを晴らしていた時期の詩です。ここから生まれたのが「古稀」です。
戦後の当用漢字(現在の常用漢字の前身)で「稀」が採用されなかったため、同音の漢字による書きかえがおこなわれ、「古希」と書くようになりました。
「希」は「ねがう」、「稀」は「まれ」という意味ですが、「希」には「まれ」という意味もあり、代用漢字として使われるようになりました。「稀少」「稀代」なども、新聞では「希少」「希代」と書くようになっています。
長寿の祝いはほかに「喜寿(77歳)」や「米寿(88歳)」などがあります。
本来は数え年で祝いますが、現代では満年齢で祝うことが多くなっています。日本共産党は2022年に100周年を迎えます。来年は99周年。99歳は「白寿」といいます。
「百」から「一」を取ったからで、昔の人はユーモアがあったのですね。
(河邑哲也)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年8月4日付掲載
白寿(99才)は百から一を取ったから。
喜寿の「喜」は、崩した漢字は七を二つ並べた形なので77才。
米寿の「米」は、八を二つ並べた形なので88才。
ユーモアとともに、デザイン感覚もありました。
新聞では70歳の祝いを「古希」としているが、本来は「古稀」と書くのではないか、という質問が寄せられました。
この言葉は、中国の詩人・杜甫(とほ)(712~770年)が47歳の時に書いた詩「曲江」の一節「人生七十古来稀なり」からきています。「(酒代の借金は行く先々にあり)どうせ70歳まで生きられるのはめったにない(だから今のうちに飲んで楽しんでおきたいものだ)」と、酒で憂さを晴らしていた時期の詩です。ここから生まれたのが「古稀」です。
戦後の当用漢字(現在の常用漢字の前身)で「稀」が採用されなかったため、同音の漢字による書きかえがおこなわれ、「古希」と書くようになりました。
「希」は「ねがう」、「稀」は「まれ」という意味ですが、「希」には「まれ」という意味もあり、代用漢字として使われるようになりました。「稀少」「稀代」なども、新聞では「希少」「希代」と書くようになっています。
長寿の祝いはほかに「喜寿(77歳)」や「米寿(88歳)」などがあります。
本来は数え年で祝いますが、現代では満年齢で祝うことが多くなっています。日本共産党は2022年に100周年を迎えます。来年は99周年。99歳は「白寿」といいます。
「百」から「一」を取ったからで、昔の人はユーモアがあったのですね。
(河邑哲也)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年8月4日付掲載
白寿(99才)は百から一を取ったから。
喜寿の「喜」は、崩した漢字は七を二つ並べた形なので77才。
米寿の「米」は、八を二つ並べた形なので88才。
ユーモアとともに、デザイン感覚もありました。
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